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368話

休み時間。

「今日もツバサはいないのか?」

ルイが心配そうに話しかけてきた。

多分、アカリ先輩の光属性が消えた理由を探ってていないときのこと思い出して心配してるな。

私、結構寂しがってたし…

今思うと恥ずかしいな!

「ちょっと時間かかってるみたいだけど、大丈夫!何でいないのかわかってるし、忙しいんじゃないかな?」

「ティートル王国の建国についてだっけか?」

「ルイは何か知ってる?」

「そうだな…」

ルイは考え込んでしまった。

みんな噂程度であんまり知らないのかな?

「フラージア王国に新しい地図が届いて、それを元に進んだってことくらいだな。」

新しい地図?

「詳しく教えて!」

「縮尺が本来の地図と全く違う地図が匿名で届いたんだって。それで調査してみたら、すごく正確だったらしい。だから、全域調べ直したら、土地が余っていることが発覚した。」

やっぱり、ツバサが作った地図かな…

「元々の地図って、かなり昔に作られたものだったから、9月下旬くらいに新しい地図が発表されてたな。」

だから知っているのか。

「でも、各国で土地が余ってるからといって、新しく王国を作れるものなの?」

「土属性の魔法だよ。」

でたよ、ご都合主義。

「土属性の人をたくさん集めて、今回発覚した土地を全部集めるんだ。」

やっぱり、光属性より土属性の方がチートだよ…

「でもでも、土地があるだけで王国ってできるものなの?」

「元々、ツバサの功績ってずっと評価され続けてたんだ。俺も顔とかどんな奴とかは知らなかったけど、名前と功績だけは知ってたし。」

そうなんだ…

「で、次に王国をつくるなら、ぜひ王様はツバサでって話がずっとあったんだ。」

かなりすごい人なんだ…

「建国の話題が出たときから署名活動が始まってて、1日で必要な枚数集まったらしいぜ。」

おぉ、まじか…

「だから、あとは本当に土地問題だけだったんだ。ホートラン学園をティートル王国にする話もあったけど、近くの街の人たちが抵抗したらしい。」

それは聞いたことある!

「私が王妃様で大丈夫なのかな?」

「ツバサに口出しできるやつなんていないから大丈夫じゃないか?」

そっか…

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