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319話

『元気そう!ミア!』

ツバサが急に止まる音が聞こえる。

『きゃあああああ!オオカミ!?』

ミアの悲鳴と魔法を放つ音がする。

『ちょ、ミアやめて…痛い…』

大丈夫?

『おい、ミア王女。やめろ。』

『え、ルイ王子?どうしてここにいらっしゃるの?』

『ミア王女を探しに来たんだよ。』

『あ、ありがとうございます…』

ミア、絶対に顔赤いでしょ?

かわいいね。

『ミア、ひどいよ…』

『え、その声はツバサ様?』

『説明はあとね。とりあえず、俺の背中乗って。』

『どういうことですの?』

『大丈夫だから、ほら行くぞ。』

『ちょ…ルイ王子?』

音だけじゃ、何が起こっているのかよくわかんないや…

後でツバサに教えてもらお。

「無事そうで良かったね。」

シルクが嬉しそうに笑った。

「はい!ミア先輩、絶対に照れてましたね。」

「ふふ、そうだね。あそこの2人には上手くいってほしいよ。」

「私もそう思います!」

でも、どうしたらいいんだろうね。

ルイはかなりの鈍感みたいだし…

「今日の部屋割り、知ってる?」

部屋割り?

「スティ様とアルス王子、ルナちゃんとツバサ、僕とルイ王子。それで、ミア王女は1人なんだ。」

なるほど。

まぁ、妥当だね。

シルクとルイが同じ部屋なのは、ちょっと意外だけど。

「僕、先に寝たフリしてルイ王子を追い出そうかなって思うんだけど、どうかな?」

え?

神様のように優しいシルクがツバサみたいなこと言ってる…

「そんなことになっても、ルイはミア先輩のところに行こうとは思わないですよ。」

「ミア王女には事前に教えておいて、回収してもらうのは?」

それなら、うまくいくかもだけど…

「私とツバサでこっそり見ておくので、合図出したらちゃんと鍵開けてくださいね。」

「わかった。あとで打ち合わせしようね。」

あとで、シルクに変なことを教えないよう、ツバサに注意しないと。

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