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306話

私たちは馬車を降り、侍女さんに案内してもらって王城の中へ入る。

ゲームの中で何回も見てはいるけど、相変わらずすごいな…

あの3つの中だったら、フラージア王国が1番豪華な気がする。

「こちらのお部屋でお待ちください。」

侍女さんが扉を開けてくれ、中に入るとルイがいた。

「お、2人とも来たか!」

「ルイ、久しぶり!元気にしてた?」

私がルイに駆け寄ろうとすると、ツバサが手を引っ張って止める。

「ツバサ?」

ツバサは緊張しているのか、表情が固かった。

友達に久しぶりに会ったあるあるだね。

「大丈夫だよ。いつものルイだから。」

「ツバサ、どうしたんだ?」

ルイが心配そうにしている。

「多分、久しぶりに会って緊張しているんだと思う。」

「あぁ、わかる…俺もめっちゃソワソワしてた。」

ルイが恥ずかしそうに笑った。

「ツバサ、元気にしてたか?」

ルイがゆっくり近寄って、ツバサの顔を覗き込む。

意外とあざといな…

「うん…ルイは?」

ツバサは少し照れている。

「ツバサに会えなくて、ちょっと寂しかった。だけど、元気にしてたぜ。」

「俺もルイに会えなくて、ちょっとだけ寂しかった。」

「同じだな。」

「うん!」

良かった良かった。

ちゃんと話せて偉いぞ。

「それより、ツバサに見てほしいのがあってさ…」

「え、なに?」

ツバサは私の手を離して、ルイと一緒にソファーに座る。

さっきまであんなにベッタリだったのに、ちょっと寂しい…

「秘蔵レシピだ。」

なにそれ?

「え、いいの!?」

ツバサは嬉しそうにしている。

「『ツバサに見せたいんだ。』って言ったら、コピーさせてくれた。秘蔵だから、誰にも教えるんじゃないぞ。」

「うん、わかった!ルイ、ありがとう。」

ツバサはふにゃあと笑った。

懐くの早くない?

いや、元々友達だったから、当たり前なんだけど…

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