247話
休み時間。
「ルナ、ルイ!グラウンド行こう!」
ツバサが元気よくやってきた。
「おぉ、ツバサ。相変わらず来るの早いな。」
ルイは嬉しそうにしている。
「えへへ、早く行こ。」
「グラウンドの前に、職員室な。プリントの提出があるんだ。」
ルイが窓際に置いてあるプリントを指さす。
「わかった。俺も半分持つね。」
「ありがと。」
ここは本当に仲良しだよね。
「あ、ルナは俺と手繋いでね。」
ツバサが片手でプリントを持ち、手を差し伸べてきた。
なぜに?
「たまにはいいでしょ?」
まぁ、いいけど。
「仲良いな。」
ルイは微笑ましそうにしている。
「ルイも手繋ぐ?」
「3人で横並びは邪魔だろ。早く行くぞ。」
まぁ、たしかに…
4月頃、スティとルイの3人横並びで歩いてたのをシルクに怒られたっけ。
懐かしいな…
って、今は邪魔ってわかるのか。
ルイも成長してるね。
私たちは職員室に寄り、プリントを提出してから、先生と一緒にグラウンドへやってきた。
本当は2人の先生を連れていきたかったんだけど、やっぱりダメだって。
「では、本日もよろしくお願いします。まず、こちらからいきましょう。」
昨日の放課後に点検してくれた先生と同じ人だったから、思ったよりスムーズにいった。
でも、まだ昨日の残りの3分の1しか進んでいない。
「そろそろ終わりますか。点検ももう少しですね。きっと今日中には終わることでしょう。」
先生が軽くまとめをしてくれた。
「放課後まで続くかな?」
「そうだな。さすがに昼休みには終わらねぇよ。」
だよね…
「放課後、予定あるのか?」
「いや、何もないよ。」
「じゃあ、ちょうどいいだろ。」
まぁね。
でも、早く終わりたいじゃん。
「みんなで集まって、旅行の予定とか話したかったなって。」
「あぁ、たしかに。じゃあ、明日の放課後集まろうぜ。」
いいね!
「絶対に今日終わらせようね。」
「おう。」




