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236話

翌朝。

ツバサとルイと3人で少し早めに登校する。

10日当番の仕事を今日終わらせるためだ。

「魔道具系は朝できない?」

「そうだな…でも、少し進めるのもアリだな。」

「他に何が残ってたっけ?」

「明日までのプリント回収くらいか?」

「じゃあ、それを朝に告知して、休み時間に回収かな。」

「だな。」

私とルイで予定を組んでいく。

ツバサは1歩下がったところをついてきている。

一応、私たちが当番だからね。

「ねぇ、ルナ、ルイ。俺が今、先生呼んでこようか?」

ツバサが私の肩に顎をのせて覗き込んできた。

「疲れない?」

「全然。」

「お願いしてもいいか?」

「はーい。行ってきます!」

ツバサはビュンッと校舎に向かって走っていった。

「相変わらず、早いな…」

ルイが少し驚いている。

「私たちも少し急ごうか。」

「そうじゃん!ルナ、走るぞ。」

ルイは私の手をとって軽く走り出した。


「もう2人とも遅いよ!」

私とルイが学習室Dにつくと、ツバサと先生が中で待機していた。

「先生、お願いします。」

「いえ、ティートル公爵様に頼られて、とても光栄です!」

先生はとても嬉しそうにしていた。

よく見ると、例のツバサファンの先生だった。

「さて、点検ですよね。魔道具が間違って発動しないようにしますね。」

先生は魔道具に手をかざす。

大きな魔法陣が出てきて、何かパワーを送っている。

「はい、これで大丈夫です。」

先生が1歩下がる。

「じゃあ、始めるか。」

ルイがしゃがんで魔道具をいじり始める。

「ねぇ、点検って何をすればいいの?」

「普通はちゃんと使えるか確認するんだけど、発動しないようにされたからな…とりあえず、掃除するか。」

そうだね。

私たちは雑巾を持ってきて、軽く水拭きをする。

既に拭いたものは別の端に寄せていく。

ツバサも私の横にしゃがんで、一緒に拭いてくれた。

先生は後ろでニコニコしている。

手伝ってくれよ…

「3人とも、もうすぐ時間ですよ。」

時計を見ると、あと10分で始まる時間だった。

まだ4分の1も終わってないのに…

「仕方がない。残りは休み時間にやるぞ。」

ルイが立ち上がって軽く伸びをした。

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