表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

215/636

205話

さて、プリントの回収を始めますか。

待って…

私、話したことない子だらけなんですが…

えぇ、緊張してきた。

「ルナ?」

ツバサが不思議そうにしている。

「人見知り?」

私は頷く。

「俺がついてるから、大丈夫だよ。」

ツバサは私の手を握る。

「一緒にやろ?」

「ありがとう…」

というわけで、2人で前の席から回ることにした。

「あの、すみません。」

ツバサが1番前の席の子に話しかける。

「ひぇ!ティートル公爵様!」

話しかけられた女子生徒は、びっくりしている。

というか、怯えている?

「このプリント書けてる?」

「あ、まだです…」

「書けたら、ルイに渡してくれる?」

「わかりました…」

おぉ、1人目終わったぞ!

ツバサが全部やってくれたけど…

「あの、すみません。」

「え、ティートル公爵様が私に話しかけていらっしゃる…?」

「このプリント書けてる?」

「書けていますわ!」

「ありがとう。」

という感じで、どんどん回収できたんだ。

全部ツバサがやってくれたから、私は何もしなかったけど…

せめて、プリント持ちくらいしようかと思ったんだけど、ツバサが渡してくれなかった。

「ルナは俺の手を癒してて。」って、意味のわからないことを頼まれた。

「ルイ、お待たせ。」

「おぉ、ツバサ。ありがとな。」

ツバサがルイに回収したプリントを渡す。

「俺のところにも何枚か持ってきてくれたから、これで全部かな…」

ルイが枚数を数えている。

「あれ?1枚足りないな…誰だ…って、ルナ出てないじゃん。」

あぁ、ごめん。

私は急いで机に向かい、プリントを書く。

えぇ、なになに?

「今回のテスト勉強について」か…

いっぱい勉強したよ!

だけど、ちょっと数字を盛って書いた。

「はい、お待たせ。」

「ありがとう。」

ルイはもう一度、枚数を数える。

「よし、全員分あるな。じゃあ、提出してくる。」

「私も行こうか?」

「いいよ。1人で行ってくる。」

そう言って、ルイは行ってしまった。

なんか、まだちょっと距離を感じるような…

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ