19話
翌朝。
久しぶりに自分の目覚ましで起きる。
女子生徒の騒ぎ声はない。
今日はアルス、いないみたい。
準備をして、寮の玄関に向かう途中、たまたまスティと会う。
「スティ…」
いざ話そうとすると、緊張で上手く声を出せない。
スティも逃げようとしていたが、決心したように向き合う。
「あのね、ルナには負けないから。」
それだけ言って、また逃げてしまった。
負けないって、私はそんなつもりないのにな…
1人寂しく登校していると、男子生徒に声をかけられた。
「ねぇ、ルナ・ピラフィルさんだよね?俺、同じ1年のクララ・ガトラー。よろしく!」
手を差し出されて握手を求められる。
それに応じて、私も手を出す。
「そうだよ。クララくんね、よろしく。」
もしかして、新しい友達ができちゃった?
「ルナちゃんって、『ミンフィーユ王国』の子だよね?俺も同じだよ。だから、親近感湧いちゃって、声かけちゃった。」
結構、人懐っこい人だな。
ちょっと、シューニルに似ているかも…
「それでね、1個聞きたいことあってさ…」
「ルナちゃん、おはよう。」
クララくんの声を遮って、シルクが挨拶をしてきた。
「あぁ、シルク先輩。おはようございます。」
「うわ!シルク先輩だぁ…おはようございます!」
クララくんも一緒に挨拶をする。
シルクのこと知っているのか?
まぁ、有名人みたいな存在だもんな。
「おはよう。君は、ルナちゃんの何かな?」
笑顔だけど、サイモンさんみたいにちょっと圧を感じる。
「えっと、友達です!」
クララくんはキラキラした目をしている。
純粋な子なんだろう。
「そっか。ルナちゃん、借りてもいいかな?」
ん?
「どうぞ!」
ん?
「ありがとう。」
んんんん?
そのまま流れるように、シルクの方へ引き寄せられた。
何が起こった?
シルクと2人で登校することになっているのか?
と思いきや、校舎とは別の場所へ向かい始めた。
どこ行くの?
各話短めで投稿していますが、もう少し長い方が良いでしょうか?
長めがよければ、3話分まとめて1話にします~。




