198話
お昼休み。
ツバサがやってきて、一緒に食堂で食べる。
「ねぇ、今日と明後日と4日後と6日後、俺の部屋で過ごさない?」
ツバサが甘えた声でお願いしてきた。
いや、多い多い。
「なんでそんなに日にちが多いの?」
「ルナが俺以外の男と何回もデートするから。」
あぁ、なるほど…
交換条件みたいなもんか。
「いい?」
ツバサは上目遣いで尋ねてくる。
うぅ、かわいい…
「いいよ。」
「やったぁ。」
ツバサは嬉しそうにふにゃあと笑った。
「でも、そんな何回も部屋に行って、何するの?」
「うーん、イチャイチャ?」
特にやることはないのね…
「とにかく、2人きりになりたいの!」
仕方がないな…
「わかったよ。」
私はツバサの頭を撫でる。
「えへへ、ルナのそういうところ大好き。」
ツバサは嬉しそうにしている。
ん?
そういうところって、どこだ?
ツバサに甘いところ?
放課後。
「ルナー!俺の部屋、早く行こ!」
ツバサが教室の出入口で、楽しそうに叫んでいる。
やめい!
恥ずかしいだろ!
教室の生徒たちもザワザワしている。
「ツバサ、早く行くよ。」
私はツバサに駆け寄り、手を引いてこの場から逃げる。
「ちょっと、ルナ?」
ツバサは不思議そうにしている。
「ツバサのそういうところ、好きじゃない。」
「えぇ、ごめん!直すから、許して!」
ツバサは必死に謝っている。
多分、何が悪かったのかわかってない。
全く…




