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182話

「ルナの部屋、楽しみだな。」

ツバサはルンルンしている。

前と何も変わらないけど…

強いて言うなら、汚くなった?

あ、そうじゃん…

自分から提案したけど、片付けてないや…

「ツバサ、ごめん。今日も片付ける時間もらってもいい?」

「俺も手伝う!」

いや、あの部屋を見せるわけには…

「大丈夫。ルナの部屋が片付いてないのは、いつものことだから。」

そうだけど、なんかムカつく。

「それに、前世でも俺が片付けてたでしょ?」

そうなの?

前世の私たちは、一人暮らしの私のアパートで半同棲のような生活をしていた。

そういえば、部屋はずっと綺麗だったな。

あれは、ツバサが片付けてくれていたおかげだったのか…

「ありがとう。お願いしてもいい?」

「もちろん!」

ツバサは頼られたのが嬉しかったのか、さっきより上機嫌にルンルンしている。

私の部屋見て、絶望しないでね?


女子寮につき、私の部屋へ向かう。

そういえば、魔王からのお土産わけてなくない?

アカリ先輩の光属性が消えた騒動のせいで、すっかり忘れてたよ。

「ツバサ、アカリ先輩の部屋に寄ってもいい?」

「え、ルナ知らないの?」

何を?

「アカリ、学校やめたんだ…」

うそ!?

「いつ?」

「テスト始まる前だから、先月?」

そうだったんだ…

「自分から退学届け提出して、お家に帰っちゃったんだ。そこまでする必要ないと思って、1回会いに行ったんだけど、覚悟がすごくて…」

ツバサは少しシュンとしながら、教えてくれた。

アカリ先輩はやると決めたらやる人だよね。

「今度、一緒に会いに行こうか。」

「うん。」

ツバサはニコッと笑ってくれた。

「あと、魔王様のお土産、どうなったか知ってる?」

「アカリが全部食べたよ。」

おぉ、マジか…

あの量を1人で食べるとか、すげぇな。

「クライス様の手作りってことを教えたら、誰にもあげたくなくなったんだって。」

なるほどな。

たしかに、私もルキの手作りお菓子は誰にもあげたくない。

「じゃあ、私の部屋行こっか。」

「うん!」

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