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177話

私たちはグラウンドにやってきた。

だけど、他にもたくさんの生徒が練習していて、もうスペースがなかった。

「あらら、みんな真面目だね。」

ツバサは少しびっくりしているようだった。

「俺の部屋くる?」

文脈…

「行かないよ。」

「でも、練習したいでしょ?」

「それはそうだけど…」

部屋行くことと関係ないだろ…

「実は、魔法決闘で勝った商品の権利を俺も1回だけ使えるようになってさ。」

商品なんてあったの!?

「決闘場の貸出許可なんだけど、そこで練習しない?」

あの広いところで、練習できるんだ…

「する!」

「じゃあ、俺の部屋まで許可書取りに行こうね。」

なるほど。

最初からそう言いなよ…


というわけで、私たちは男子寮までやってきた。

「私、玄関で待ってるね。」

「絶対にダメ。危ないでしょ?」

なんで?

「ほら、一緒に行くよ。」

結局ツバサに連れられて、部屋までやってきた。

「ルナと2人きりだ…」

中に入ると、ツバサはギュッと抱きしめてきた。

「早く、許可書探して。練習しに行くよ。」

「ちょっとだけ…」

ツバサは離れようとしない。

そんな毎日のように抱きついてきて、飽きないのかな?

「ちょっとだけだよ?」

「えへへ、ありがとう。」

ツバサは嬉しそうに笑った。

それにしても、この時間暇だな。

そういえば…

「ねぇ、許可書1回しか使えないんでしょ?今使って大丈夫?」

「全然大丈夫。また使いたくなったら、誰かに決闘申し込んで勝てばいいから。」

わぁ…

強い人が言うと、なんか怖いね。

喧嘩中の今だと、ルイに申し込みそうだな…

ちょっと喧嘩した原因、探ってみるか。

「今回のテストの順位、どうなるかな?」

「ルナが1位じゃない?」

それは絶対にないな。

「1位は、スティとミア先輩じゃないかな?」

「俺の中では、ルナがずっと1位だよ。」

話通じないな…

「シルク先輩は何位だろうね?」

「知らない。」

ツバサは少し不機嫌になった。

あれ?

シルク先輩とも喧嘩してるのか?

「前回2位だったみたいだから、今回も同じかな?」

「どうでもいい。」

あらら。

これはシルクとも喧嘩してるな。

あそこ2人と喧嘩ってなんだろう…

「そういえば、討伐の対策練習がないと寂しいね。」

「全く。ルナと一緒にいる時間が増えて、むしろ嬉しい。」

まぁ、いつも通りか。

えぇ、どうやって聞き出そう?

「もしかして、あの日の帰りについて聞きたいの?」

ツバサは不満そうにしている。

あ、やっぱりバレるよね…

「うん…心配で…」

「それは、俺が?それとも、ルイが?」

えぇ…

「2人とも?」

「ふーん…まぁ、話してもいいよ。」

ツバサは私をお姫様抱っこで持ち上げ、椅子に座る。

「ルナは、俺のこと好き?」

ツバサは不安そうな目をして、聞いてくる。

「好きだよ。」

「その気持ち、忘れないでね。」


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