表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

168/636

159話

私たちは、1番魔力の多いツバサに氷で敵をつくってもらい、それを倒すことにした。

「なんで、動くんだ!?」

「動いた方が実践っぽいかなって。動かさない方が良かった?」

ツバサは善意で、動くタイプの敵をつくってくれた。

攻撃はしてこないけど、ちょこまかと動くから当てづらい…

「ツバサ、もうちょっとゆっくり動くやつでお願い。」

「はーい。」

ツバサは敵に手を向け、調整している。

「これでどうかな?」

敵たちは、ゆっくり歩いている。

「おぉ、当てやすくなった。」

ルイが楽しそうに炎魔法を連発している。

私もやってみよ。

敵に手を向け、集中する。

アルスとミアの試合をイメージし、光の玉を放つ。

意外にもビュンっと早く飛んでいき、1発で命中した。

「やった!」

「ルナ、すごい!天才!」

ツバサが敵をつくりながら、褒めてくれた。

「いつの間にできるようになったのか…」

ルイも関心しているようだった。

「俺も負けてられないな。」

ルイは視線を敵に戻し、今度は水魔法を連発していく。

よし、私も頑張るぞ!


「みなさん、そろそろ集まってください。」

サイモンさんの号令で、練習をやめて集まる。

「今日はもう遅いので、終わりです。各自、魔力を測ってから帰りましょう。」

私たちは水晶の前に1列で並ぶ。

順番に手をかざしていき、計測していく。

「はい、次。ルナさんね。」

私は水晶に手をかざす。

金色に光り、50と表示された。

「おぉ、私と練習していたときに比べてかなり増えていますね。」

サイモンさんは、嬉しそうにしている。

「この調子で、頑張りましょう。」

「はい!」


私はみんなとわかれ、ツバサと2人で帰る。

「ルナ、いくつだった?」

「50!すごくない?」

「おぉ、思ったよりあるね。すごいよ。」

ツバサはニコニコしながら褒めてくれた。

「ツバサは?」

「えっと…96…」

ツバサは遠慮がちに答える。

96!?

ほぼ完ストしてるじゃん…

「ツバサすごいね。私ももっと頑張らないとな。」

「ルナは十分頑張ってるよ。」

ツバサは励ましてくれている。

「ありがとう。」

「だって、サイモンさんも褒めてたじゃん。俺は『はい、おっけーです。』で終わったんだよ?」

ツバサはサイモンさんのモノマネをしてきた。

「ちょっと、ツバサ…地味に似てるのやめて…」

「あ、ルナ!人が真剣にやってるの笑わないでよ!」

ツバサは不服そうだった。

「ごめん…あはは。やっぱり無理!おもしろすぎる!」

私は堪えきれず、笑ってしまった。

「もうルナったら…」

ツバサも優しく笑ってくれた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ