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154話

翌日。

今日は2人で登校する。

ツバサといると、安心する…

「ルナ、今日の放課後、グラウンド行こうね。」

ツバサの方から提案してくる。

ちょっと意外かも。

「もちろん。サイモンさん、喜ぶかな?」

「喜ぶでしょ。俺が交渉したときもギリギリまで対策を考えてくれてたし。」

ツバサは懐かしそうにしている。

交渉というより、脅したのでは?

「どんな対策だったの?」

「ちゃんと聞いてないから覚えてないや。」

ツバサは、あっけらかんとしている。

「人の話はちゃんと聞きなさい。」

「はーい。ルナの話なら、いくらでも聞くんだけどね。」

はいはい。


いつも通り、私の教室まで送ってもらう。

「じゃあね。」

「お、ツバサ見つかったのか。」

私がツバサとわかれて教室に入ろうとしていると、ルイが近寄ってきた。

「昨日の放課後、見つけたんだ。」

「良かったな。ツバサ、ちゃんと行き先を伝えてから出かけろよ?ルナ、すごく寂しがってたんだからな。」

ルイはツバサに対して注意する。

「ごめんって。俺もルナが泣きついてきてびっくりしたよ。」

ツバサは少し嬉しそうにしている。

余計なこと言うな!

「へぇ、そうなんだ…」

ルイは複雑そうな顔をした。

「ほら、ツバサ。早く自分の教室行きな。バイバイ。」

「あぁ、ルナ!」

私は恥ずかしさのあまり、早足で自分の席へ行く。

ツバサは名残惜しそうにしていた。

けど、無視!

「せっかく会えたのに、良かったのか?」

ルイも自分の席に戻ってきた。

「大丈夫。今日はいつも通りだと思う。」

「そうなんだ…良かったな。」

ルイは少し寂しそうにしていた。

最近のルイ、なんかちょっと暗い気がするな。

「ルイ、大丈夫?」

「なにが?」

ルイは不思議そうにしている。

「大丈夫なら、なんでもない。」

「変なの。」

ルイはニコッと笑ってくれた。

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