152話
「ルイは?」
「ん?」
「ミア先輩とどんな感じなの?」
「なんでミア王女が出てくるんだよ?」
え、だって告白されたんじゃないの?
とは言えないよな…
「最近、一緒にいるところをよく見かけるから?」
「そうか?まぁ、相談にのってたからな。」
へぇ。
「何の相談?」
「王国のトップとして、何が必要かとか?」
思ったより真面目な話だ…
「なんて答えたの?」
「俺もまだ模索中だからな。一緒にどうすれば良いか話し合ってるところ。」
ルイはちょっと楽しそうにしている。
「ルイ国王様、平和な王国にしてくださいね。」
「なんだよ急に…」
ルイはちょっと照れていた。
「私、ミンフィーユ王国から出るつもりないからさ。頼んだよ?」
「ツバサと結婚したら、アニマル王国に行くんじゃないのか?」
あぁ、たしかに。
「駄々こねよっかな?」
「あはは。いいじゃん。俺はその方が嬉しいよ。」
ルイは楽しそうに笑った。
「ルナのためにも、もっと良い王国にするよ。」
「ありがとう。楽しみにしてるね。」
「おう!」
ルイのおかげで、ちょっと元気出たかも。
放課後は、ツバサと帰れるかな?
放課後。
ツバサは、いつまで待っても迎えに来ない。
ツバサが迎えにくるまで勉強していようかと思ったけど、わからない問題もあって飽きてきた。
ツバサ…
本当、どこにいるの?
やばい、また寂しくなってきた…
とりあえず、グラウンド行こうかな。
みんなにも会いたいし。
私は1人寂しく、グラウンドに向かう。
しかし、グラウンドには誰もいなかった。
どうやら、今日はお休みの日だったみたい。
えぇ、どうしよう…
あぁ、やばい。
寂しすぎて、泣きそう…
「ルナ!」
後ろから思いっきり抱きしめられた。
え、誰?
「ルナ、ごめんね。思ったより時間かかちゃった。」
後ろを振り向くと、汗だくのツバサがいた。
「ツバサぁ…」
私は嬉しくて、泣き出してしまった。
「え、ルナ!?大丈夫?どうしたの?誰に何されたの?」
ツバサは心配そうに、涙を拭ってくれている。
「ツバサに会えなくて、寂しかったぁ…」
「えぇ、そうなの!?ごめんね。」
ツバサは優しく抱きしめてくれた。




