150話
お昼休み。
ツバサ、全然来ないな…
「ツバサ、聞こえる?」
イヤホンのようなものを耳に付けて、確認してみるも返事がない。
あれ?
音も聞こえない。
あ、そういえば、魔王に渡して壊れてたな…
まだ直してなかったのか。
まぁ、昨日の話だもんな。
それにしても、結構不便かも。
いいや、私が会いに行こ。
階段を降り、渡り廊下を歩いていると、アルスとすれ違う。
「ルナちゃんだ。久しぶり。」
「お久しぶりです。スティに会いに行くんですか?」
「そうだよ。」
アルスは少し照れている。
「順調そうで良かったです。」
「ありがとう。ルナちゃんは、ティートル公爵様に会いに行くの?」
ここは友達じゃなかったっけ?
てか、久しぶりに『ティートル公爵様』って聞いたな。
「そうです。休み時間に、アカリ先輩に呼び出されて、どうなったか気になって…」
「そうなんだ。多分、大丈夫だよ。ティートル公爵様は、ルナちゃんしか見てないからね。」
アルスは励ましてくれているようだった。
あぁ、告白のために呼び出されたとか思ってるんだろうな…
全然違うのに。
「ありがとうございます。」
「じゃあね。」
「はい。」
アルスと別れ、2年棟へ向かう。
1人で来るのは初めてかも…
ちょっとドキドキしてきた。
教室につき、扉をそっと開ける。
ツバサはどこかな…
「あら、ルナちゃん。どうしたんですの?」
ミアが私を見つけて、来てくれた。
「ミア先輩…」
私は嬉しくて、泣きそうになってしまった。
「本当にどうしたんですの?迷子?大丈夫ですの?」
ミアは心配してくれている。
「迷子じゃないです。ツバサに会いに来ました。」
「あぁ、ティートル公爵様ね。呼んでくるから、ちょっと待っててちょうだい。」
ミアは教室を見回して、探してくれている。
2年生の友達がいて、本当に良かった…
「ティートル公爵様、いないみたいですわ。」
ミアは他の生徒にも聞いてくれたみたい。
だけど、いないようだった。
「ありがとうございます。アカリ先輩もいないですか?」
「アカリさん?ちょっと待っててちょうだい。」
ミアはまた探してくれている。
ちょっと申し訳ないな…
「アカリさんもいないみたいですわ。」
「ありがとうございます。教室、戻ります。」
「1人で戻れますの?ついていきましょうか?」
ミアは心配そうにしている。
「大丈夫です。バイバイ。」
「気をつけてちょうだいね。」
ミアは、私が階段を降りるまで見守っていてくれた。
優しいな…
それにしても、ツバサどこ行っちゃったんだろう?
アカリ先輩もいないし…
とりあえず、自分の教室に戻ろ。
144話の後ろにおまけ⑦を投稿しました。




