表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

14/636

12話

スティと一緒にグラウンドへ移動する。

授業が始まると、いかにも魔法使いって感じの先生が話し始めた。

「はい。それでは『フラージア王国』以外から来た人は、魔法と魔力を測定をするので並んでください。」

先生の横には水晶玉が置いてある。

そこに手をかざすと、色が変わり数字が浮かび上がってくる仕組みのようだ。

色によって属性が異なるみたいで、氷が青、炎が赤、土が緑、水が紫に変わって、属性なしだと色が変わらずに数字だけが表示されるみたい。

何人か属性なしもいるみたいだけど、魔力はみんな持っていた。

「おぉ、さすがルイ王子。炎と水の2属性持ちなんてすごいです。」

ちょうどルイが手をかざしているところだった。

水晶玉は、半分ずつ赤と紫にわかれていた。

他の王国でも複数属性を持つ人はいるみたい。

私は何かな?

やっと自分の番が回ってきて、手をかざす。

すると、金色に光り、10と表示された。

「なぬ!?!?!?」

先生や1部の生徒は、とても驚いている。

他の生徒は何が起こっているかわからないようだった。

「あの伝説は本当だったんだ。」

「よりにもよって、なんであの子が…」

「すげぇ、見られてラッキー。」

え、なになに?

なにがすごいの?

「えー、あなたの属性は光です。魔力は10と子供並みですが、頑張れば増えるでしょう。期待していますよ。」

え?

光って、あの光?

いや、何かの間違えでは?

「ルナ、すごいよ!伝説の光属性なんて、本当にすごいよ!!」

スティは興奮しながら駆け寄ってきた。

えぇ…

やっぱり、私がヒロインなんですか?

「ルナ、すごいじゃん。魔法見せてくれよ。」

ルイも寄ってきて、褒めてくれた。

「やったことないから、やり方わからない…」

「そっか。今日の1限目いなかったもんな。」

今日の1限目ってなんだっけ?

「魔法学だよ。」

無言でスティの方を向くと、察したのか教えてくれた。

うわ!

受けたかったかも。

まぁ、来週もあるし。

先生に大量の課題を渡されたし。

独学で頑張りますか!


そう思ったのもつかの間。

みんながグラウンド中央で練習している中、私はなぜか先生と1対1で練習させられていた。

しかも、厳しいハードモード。

「ほら、もっと姿勢を整えて。大きな声で、もう1回。」

うぅ、疲れたよ。

「返事は?」

「はい。」

私は魔力が10しかないため、すぐに疲れてしまうみたいだった。

だけど、魔力がなくなる度にポーションを飲まされ、何度も練習させられた。

だから、お腹がタプタプになってきたし、疲れも重なってきた。

「先生、そろそろ休憩とか…」

「ありません。あなたは他の子より魔力がとても少ないのです。だから、反復練習して、魔力を増やすしかないのです。わかりましたか?はい、もう1回。」

うぇーん。

お家に帰りたいよ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ