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129話

少し早く教室に戻り、勉強を再開する。

いつも隣で勉強しているルイはいない。

ミアと順調な証だよね?

「うん、魔法数学はだいぶできるようになってきたね。」

ツバサが私のノートを見て、安心したように呟いた。

「ツバサ先生のおかげですよ!」

「えへへ。」

ツバサは嬉しそうに笑った。

「そろそろ他の教科も始めよっか。フラージア王国はやらなくても、大丈夫でしょ?」

そりゃあ、もちろん。

なんでも完璧に答えられるよ!

「ミンフィーユ王国の歴史と物語読解か…」

どっちも、不安ではないね。

ゲームプレイしてたし!

「とりあえず、物語読解からしてみよっか。」

はーい。

「じゃあ、今の俺の気持ち当ててみてよ。」

ん?

「物語は?」

「この世界自体、物語みたいなものでしょ?」

まぁ、たしかに?

「んー、ルナ好き。かわいいとか?」

自分で言ってて恥ずかしいな…

「正解。物語読解も大丈夫そうだね。」

え、それで判断して大丈夫?

「ふつーに問題集で勉強したいかな。」

「え?いるかな…」

なんで、物語読解だけそんなやる気ないの!?

魔法数学のときは、ずっと問題集を解いていたのに。

「なんでそんなに問題集やらせたくないの?」

「だって、この世界の物語って恋愛が多いでしょ?」

そうね。

道徳みたいな物語は少ないかも。

「だから、ルナが俺以外の男の気持ちを考えることになるでしょ?」

うん?

「ちょっと嫌だなって…」

ん?

それだけ?

私の成績とどっちが大事なんだい!

って叫びたい気持ちを必死に抑える。

「そっか。じゃあ、物語読解を解いた数だけ、ツバサの気持ちも考えるよ。」

「ほんと?」

かなりめんどくさいけどね。

「ほんとだよ。」

「ありがとう。」

ツバサはニコッと笑ってくれた。

良かった良かった。

「じゃあ、この問題から解いてみて。」

ツバサは私の問題集をペラペラめくり、問題を選んでくれた。

よし、任せろ!

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