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127話

ツバサと勉強を始めて1週間と少しが経った。

今日も2人で休み時間に勉強をする。

「ルナ、あってるところが増えてきたね。」

ツバサは、ニコニコ褒めてくれている。

「ツバサ先生のおかげです!ありがとうね。」

「いーえ。」

「ルナ!ちょっと来てちょうだい!」

2人で笑いあっていると、ミアがやってきた。

え、急に何…

「ミア先輩、どうしたんですか?」

私は教室の出入口にいるミアに近づく。

「良いから、来てちょうだい。」

ミアは私の手を掴んで、連れていこうとする。

えぇ…

良い感じだから、勉強を進めたいんだけど…

「やめて。ルナが嫌がってるでしょ。」

ツバサが私を抱き寄せて、ミアを止めてくれた。

「ちょっと邪魔しないでくださる?私はルナに用事があるんですの。」

「そのルナが嫌がっているの。やめて。」

「そうなんですの?」

この状況で嫌ですって言えないよな…

「少しだけなら、大丈夫です。」

「こう言っていますけど?」

「俺と勉強しよーよ…」

ツバサは私を守ったはずなのに振られてしまったのが悲しかったのか、シュンとしてしまった。

「すぐ戻るから、ちょっと待ってて。」

私はツバサの頭を撫でる。

「俺も行っちゃダメ?」

ツバサは仔犬のような目で訴えてくる。

本当にやめて…

絶対に負けるから…

私はミアに助けを求めるように見る。

「私は別に良いですわよ。」

「じゃあ、ツバサもおいで。」

「やったぁ。」

3人で隣の空き教室に移動する。

「それで、ミア先輩。話ってなんですか?」

「ルイ王子って、婚約者いるのかしら?」

え?

ルイですか?

「いないはずです。ほら、私に片想い中の設定なので。」

クララくんに記事を書かせるくらいなんだから、いないだろう。

「そう…」

「なんでですか?」

「私、ルイのことが好きになったみたいなのよ。」

え!?

まじですか…

「スティじゃなくて、ルイですか?」

「スティにはもう振られているし、ミアお姉ちゃんになるんですもの。」

おぉ、ちゃんと諦めている。

すごいな…

「ルイのどこが良いの?」

ツバサが何気ない質問をミアにぶつける。

「ルイ王子って、とても優しいじゃない?私のことを心配して、慰めてくれたの。あれがすごく嬉しくて…そこから、気になりだしたのよ。」

ミアは照れながら話してくれた。

あらぁ…

ルイったら、罪作りなやつだな。

「ルイにそれとなくミア先輩のこと、聞いてみましょうか?」

「え…あなたが聞くの?」

ミアは露骨に嫌そうな顔をする。

私じゃ、何か問題がありますか?

「自分でアタックするから、遠慮させていただくわ。」

そうですか…

それなら、仕方がない。

「それが聞きたかっただけよ。ありがとう。」

そう言って、ミアは空き教室から去って行く。

「ルイ王子、ちょっといいかしら?」

そして、今度はルイを呼び出す。

行動早ぇ…

「何だ?」

「ちょっとお話がありますの。隣の空き教室でよろしくて?」

「いいぜ。」

ミアが空き教室に戻ってきた。

「あなたたちにもう用事はないから、出ていってもらっていいかしら?」

冷た…

私とツバサは急いで空き教室から出て、教室へ戻る。

「ミア、上手くいくといいね。」

ツバサはミアを気にしているようだった。

「心配?」

「うん…ちょっとね…」

ツバサは少し浮かない顔をした。

珍しいな…

私以外に興味ゼロだと思ってたよ。

良いことだよね?

「きっと上手くいくよ。」

私はツバサの頭を撫でて慰める。

「そうだといいな…」

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