126話
私たちは学園が閉まる時間まで、2人で勉強を続けた。
私が問題を解いている間、ツバサは私の顔と手元を交互に見ていた。
顔を見ている時はずっとニコニコしていたんだけど、手元を見た瞬間、青ざめたり、心配そうな顔をしたりしていた。
で、できたところまで見せると、間違っていることが多かった。
やっぱり、難しいや…
「ルナ、退学しても大丈夫だからね。むしろ、退学した方が一緒に卒業した感じがして嬉しいかも。」
ツバサは励ましてくれているつもりなのだろうが、それだけやばいってことしか伝わってこないよ…
「ツバサと一緒に卒業も良いけど、できれば同じ学年の子たちと卒業したいかな。」
「そうだよね…毎日、頑張ろうね!」
「うん!ツバサ先生、よろしくお願いします。」
「ツバサ先生…なんか良いね。」
ツバサは少し照れつつ、笑ってくれた。
私とツバサは、朝も休み時間も昼休みも放課後もずっと勉強をした。
たまに隣の席のルイがツバサに質問することもあったけど、それ以外ではずっと私に教えてくれていた。
「うん、この調子でいけば応用も大丈夫そうだよ。」
ツバサに教えてもらっているおかげで、正解することも増えてきた。
「ただ、計算ミスがたまにあるから気をつけてね。」
はーい。
「応用やってみる?」
これだけできてるなら、正解できるだろ。
「とりあえず、1問やってみる。」
「じゃあ、この問題かな。」
ツバサが私にも解けそうな問題を選んでくれた。
よし、やるぞ!
えぇ、なになに…
うん、全くわからん!
何を聞いているかも何を導けばいいのかも、全くわからない。
「ツバサ、私に応用はまだ早かったみたい…」
「これはね、最終的にこれを求めれば良くて。だから、これから計算していけばできると思うよ。」
ツバサはペンで値や単語を丸つけながら説明してくれた。
おぉ、なるほど…
「やってみるね。」
「頑張れ!」
えぇと、これは基礎でやったところだから…
こうかな。
それで、これをここに代入して…
「ツバサできた。」
「見せてみて。」
ツバサは赤ペンで途中式をなぞりながら、採点してくれている。
当たってろ!
「うん…ルナ、すごいよ!あってる!」
え、まじ?
「やったぁ!ツバサ、ありがとう!」
「これなら、大丈夫そうだね。ちょっとずつ応用やって慣れていこうか。」
はーい!




