表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

130/636

122話

翌朝。

目が覚めると、私は見慣れない部屋にいた。

え、ここどこ?

「ルナ、おはよう。」

ツバサにギュッと抱きしめられる。

「おはよう。ここどこ?」

「覚えてないの?昨日の放課後、ルナそのまま寝ちゃって、起こすのも可哀想だから、ベッドで寝かせたんだ。」

あぁ、寝落ちしたか。

あれ、でも着替えてるよ…

ツバサの方を見ると、ニコッと笑ってくれた。

「お風呂にはちゃんと入れたから安心してね。」

おい!

安心できるかい!

「なんで勝手に脱がしてるの!この変態!」

「なんで怒るの?付き合ってるんだし、前世でも一緒にお風呂入ってたじゃん。」

そういう問題じゃない!

「ツバサのバカ。もう嫌い!」

私は自分の制服に急いで着替え、部屋の外に出る。

しかし、男子寮だから注目されてしまい、1度部屋に戻る。

もう朝はサボる!

部屋の中では、ツバサがうつ伏せで倒れていた。

え、どうした?

「ツバサ…?」

呼びかけても返事がない。

大丈夫?

恐る恐る近寄ってみる。

ツバサは小声でなにか呟いている。

私はもう少し近づいてみる。

「ルナに嫌われた。嫌いって言われた。俺にはもう生きる価値なし。このまま死んだら、ルナは喜ぶかな。」

うわ、ネガティブ。

「ツバサ…」

私は、ツバサの体を揺さぶりながら話しかける。

ツバサはガバッと勢いよく起き上がる。

「ルナ!?ごめんなさい!もう許可ないときにしないから、嫌いにならないで!」

ツバサは必死に訴えている。

ちょっとドン引きするくらい必死…

「もう怒ってないよ。私も嫌いって言ってごめんね。」

「ルナ…ありがとう!」

そのまま抱きしめてきた。

はぁ、やっぱりツバサに甘すぎるかも…


1限目が始まる時間になり、2人でゆっくり登校しようとしたが、男子寮の玄関で寮父さんに見つかってしまった…

「なんで女の子を泊めているんですか!何か間違いがあったら、どうするんですか?」

そして、めちゃくちゃ怒られた…

「何か間違いって何ですか?俺らは婚約しているんです。問題はないし、責任も取ります。」

ツバサは堂々と言い返す。

「まだ学生でしょ?何を考えているんだか…」

寮父さんは呆れている。

「学生だからって、何ですか?俺は爵位もありますし、ルナを養うくらい余裕です。」

喧嘩腰はやめてくれ…

「はぁ、とにかくもう泊めないでください。風紀が乱れるから。ほら、早く学園に行きなさい。」

寮父さんはめんどうになったのか、私たちを追い払うように急かした。

もう授業も始まっている時間のため、私たちは図書館で自習することにした。

校舎の横の方にあるんだ。

1年2年共同で使う場所だから、一緒に勉強できる。

「さっきの、一言謝れば終わる話なのに。」

「だって、何も悪いことしてないもん。」

無断で泊めるのは悪いことじゃないのか?

「そんなことより、朝目が覚めて隣にルナがいるの、すごい幸せだった。今日も泊まってよ。」

さっき怒られたの、もう忘れたんか?

「泊まりません。しばらく、部屋にも行きません。」

「えぇ、ひどいな…」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ