おまけ⑥ツバサ目線のフラージア王国デート
いつもより長いです…
今日はルナとデートの日!
一緒にフラージア王国に行って、聖地巡礼?する予定だ。
何着ていこうかな…
カッコイイ、かわいい、ストリート、大人っぽい…
うーん、ルナって何が好きなんだろ?
ルキくんを参考にすると、かわいい系かな?
服をそれっぽく組み合わせ、鏡の前で合わせる。
俺には似合わないかな…
ラナさんの大人っぽいの…も似合わないかな。
とりあえず、1番かっこよく見える服にしよ。
俺は無難なモノを選び着てみる。
うん、まぁいつも通りかな…
今日も女子寮までお迎えに行く。
フラージア王国まで1時間くらいかかるから、少し早めの待ち合わせ。
ルナ、準備できてるかな?
「ルナ、おはよう。」
寮の前につき、盗聴器に向けて話しかける。
これの良いところは離れていても話せることで、悪いところは耳につけてないと聞こえないことかな。
前世でもバレないように盗聴器を仕掛けていたから、仕組みを知ってて作れたけど、電話は分解したことないからな…
応用すればできるかな?
って、これはルナに内緒ね。
「ツバサ、おはよう。」
10分くらい待っていると、ルナが寮から出てきた。
今日もサイコーにかわいい!
ルナは膝丈の白いワンピースを着ている。
天使かな?
「ルナ、おはよう。その服いいね。かわいい!」
「ありがとう。」
ルナはニコッと笑ってくれた。
あぁ、かわいい。
この子、俺の彼女です!
婚約者です!
「早く行こ。」
ルナは俺の手を取り、少し急ぎめに歩き出した。
フラージア王国に行くのが楽しみのようだ。
門に学園の紋章がついた馬車が止まっている。
届出を出す時に馬車の貸出予約もしたんだ。
少しお金はかかるけどね。
そんなに高くないし、丸1日借りていられるからお願いした。
2人で乗り込み、他愛もない話をして過ごす。
2人きりの密閉空間、サイコー…
誰にも邪魔されないからね!
世界に2人きりみたいで、大好き。
「ツバサ、どこからまわる?」
ルナはゲームのことで頭がいっぱいみたいだった。
「ラナさんと初めて出会った場所とかは?」
「いいね。そこはやっぱりマストだよね。」
ルナは目をキラキラさせながら、話している。
俺以外の男の話だから、妬けちゃう…
だけど、今日はまぁいいか。
全部、俺との思い出で上書きしてもらお。
行先も決まったところで、御者さんにお願いする。
ちなみに、フラージア王国で1番大きな繁華街に行く。
プロローグでヒロインとすれ違う場所。
ラナさんは買い物中で、ヒロインは迷子?みたいな感じだったかな。
急げ急げ~って走っているところをぶつかってしまうんだ。
で、「ごめんなさい。」って謝って去っていく。
たったそれだけ。
だけど、初めて出会った場所ってなると、プロローグのその場面だよね。
その後は、ずっと学園か魔法管理局だったし。
多分、前までは行けるだろうけど、中には入れなさそう。
だから、繁華街が1番の聖地巡礼になるのかな…
まぁ、お買い物も食べ歩きもできるから、遊びに行くにはちょうど良いよね。
繁華街につき、馬車から降りる。
「ツバサ見て!すごいよ!見て!」
ルナはテンションがすごく上がっているみたい。
あぁ、かわいい。
「見てるよ。ゲームの景色まんまだね。」
「そう!わぁ、すごいな…あ、あっちのお店みたい。」
ルナは1人で走り出しそうになっている。
俺は急いでルナの手を取る。
「迷子にならないように、手繋いでおこ?」
「そうだね。早く行こ!」
もう…
楽しそうなのもかわいいけど、少しは俺も見てよ…
せっかくセットしてきたのに。
色々なお店を見てまわり、お昼ご飯を食べるためにちょっと良い感じのレストランに入る。
もちろん予約済み。
「ルナ、何食べる?」
「看板メニューかな…」
だったら、これか。
えぇ、恋人らしくシェアして食べたいな…
「こっちも美味しそうじゃない?」
「え、いいね。うわ、迷うな…」
「じゃあ、これとこれ頼んで半分こしない?」
「ツバサ、頭良い!そうしよ。」
よし、計画通り。
店員さんに注文して、料理を待つ。
「今日、晴れて良かったね。」
俺はテキトーに話題をふる。
「ね!天気もゲームと一緒とか、私たち運いいね。」
あぁ、ゲームの話に戻っちゃった…
「その服もゲーム意識なの?」
「これ?これは、ツバサが好きかなって思って…」
ルナは自分の服を指さしながら、少し照れた。
え、俺のためだったの?
嬉しすぎる…
「ありがとう!めちゃくちゃ似合ってる!好き!超好き!」
「はいはい。ありがとう。ツバサも今日の服いいね。かっこいいよ。」
ルナはニコッと笑って褒めてくれた。
かっこいいって言われた…
やばい、嬉しすぎて顔にやける…
「ツバサ、顔真っ赤だよ。そんな照れないでよ。こっちが恥ずかしい。」
ルナは照れながら、少し怒っている。
うそ…
俺、そんなに顔赤い?
わぁ、恥ずかしい…
「あんまり褒められなれてないのかも…ちょっと待って。すぐ戻すから。」
俺は手で顔をパタパタしたり、水を飲んだりして、冷静になろうと頑張る。
「お待たせいたしました。」
そんなことをしているうちに、料理が到着する。
2人でシェアして食べる。
「これ美味しいね!」
ルナが目を輝かせながら、口いっぱいに詰め込んで嬉しそうにしている。
あぁ、ハムスターみたいでかわいい。
「これも美味しいよ。」
俺はスプーンに乗せた料理をルナの口に運ぶ。
ルナは躊躇なくひな鳥みたいにパクッと食べる。
「美味しい!」
あぁ、かわいい。
いっぱいお食べ。
その後も、繁華街を見てまわる。
「ツバサ!あのお店も行こ!」
ルナはゲームのことを忘れて楽しんでいるみたいだった。
良かった。
俺との思い出に上書きできてそう。
「ルナ、まだ時間はあるからゆっくりで大丈夫だよ。」
「まだまだ見たいお店がいっぱいあるの!早く行こ。」
ルナは俺の手を引っ張って、どんどん先を歩いていく。
もう仕方がないな。
ルナは、アクセサリーショップに入っていく。
「前にペアリング買おって言ったの、覚えてる?」
ルナは、リングを物色しながら、話しかけてきた。
「もちろん。覚えてるよ。」
「ここで買わない?」
ルナは少し照れている。
え、本物の天使がいる…
「買お!なんでも買ってあげる!」
「たくさんはいらないよ。2人が気に入ったモノにしよ。」
ルナはクスッと笑った。
あぁ、やっぱり大好きだな。
ルナは俺を喜ばせるのがうますぎる。
「あ、これかわいい。」
「ほんとだ。ルナはこの色かな?」
「でもツバサは、こっちの方が似合いそう。」
「それじゃあ、ペアリングにならないよ。」
2人で楽しく物色する。
あぁ、幸せすぎる…
「あ、これが良い!」
ルナが1つのリングを見つけ、手に取る。
「これ、月とオオカミで私たちみたいじゃない?」
ルナは嬉しそうに見せてくれた。
リングは銀色で、上にケモ耳が付いているような形をしていた。
側面には、星や月が描かれていた。
「ほんとだ。これにしよっか。」
「うん!」
同じリングを2つ購入し、左手の薬指にはめあう。
これでルナと一緒にいるみたいだ。
「デザインもかわいくて、いいね!」
ルナは手を空に上げて、嬉しそうにリングを見ている。
「外しちゃダメだよ?」
「ツバサもね。」
ルナは少し悪戯っぽく笑った。
あぁ、その顔はズルすぎる…
その後もお店をまわったり、カフェで休憩したりしているうちに、帰る時間になってしまった。
「今日1日、すごい楽しかったぁ。また行こうね。」
ルナは馬車の中でもはしゃいでいた。
「うん。俺もルナとのデート、すごく楽しかったよ。」
「良かった。」
ルナはニコッと笑ってくれた。
俺が楽しかったのが嬉しいみたい。
本当にそういうところ、好き。
「ふわぁ…」
ルナは大きなあくびをして、眠そうにしている。
朝早かったもんな。
「ルナ、眠いなら寝てていいよ。着いたら、部屋まで運んであげるし。」
「うん…」
そのまま俺の肩に寄りかかって眠ってしまった。
えぇ、ルナが俺の肩に…
いつも俺の方からくっつきにいくことが多かったから、貴重すぎる…
嬉しいいぃぃぃぃぃぃ!
あぁ、寝顔もかわいすぎる。
今日1日、本当に幸せだったな…
また絶対にデートしよ。




