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104話

「それより、早く作戦実行しに行きなよ。」

あ、そうだった!

「じゃあね、ツバサ。またあとでね。」

「はーい!」

私は耳からイヤホンのようなモノを外し、部屋の外に出る。

「どうかされましたか?」

衛兵さんが部屋の前で待機していた。

「えっと、御手洗に行きたくて…」

「こちらです。」

ついてこようとしてる!

どうしよう…

「女の子の御手洗についてくるんですか…?」

「失礼いたしました。ここを真っ直ぐ行って左のところにございます。」

よし!

「ありがとうございます。」

とりあえず、そっち方面に行き、ゲームの記憶を頼りにアルスの部屋へ向かう。

まぁ、ほとんど覚えてないから、テキトーに扉を少しずつ開けて探した。

ラナさんの部屋なら覚えてるのにね。

「おい、何してるんだ。」

ギクッ!

「って、ルナちゃん…」

声の方を振りかけると、アルスだった。

「アルス先輩!会いたかったです。」

「え…僕に?」

アルスは顔を少し赤くして戸惑っている。

「『真実の間』に行きましょう!」

「なんで?」

「スティとちゃんと話し合ってほしいからです!」

「あぁ…そうだね…」

アルスは俯いてしまった。

「このままで、本当に良いんですか?スティに申し訳なくないんですか?」

「申し訳ないに決まってるだろ!」

アルスは下を向いたまま、声を荒らげて応えた。

「申し訳ないよ…でも、僕には何もできないから…」

あぁ、泣かないでね。

「じゃあ、今から『真実の間』に行って、想っていること全部伝えましょ!それくらいしても、良いと思います。」

「でも…」

「でもじゃありません!ほら、行きますよ。」

私はアルスの手を取って、『真実の間』へ向かう。

「えっと、どこにありましたっけ?」

「ふふ、こっちだよ。」

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