泡沫の夢
うーむ筆が進まんな〜
「全部夢だったの?」
寝ぼけた声で言う。手を見ると自分が犬ではないことに気付く。
「久しぶりにみんなに会いたいな!」
「久しぶり?何を言ってるんだ?今日もいつも通り稽古をつけてやるさっさと起きなさい。朝ごはんは食堂で済ませてこい。」
階段を降りて食堂に向かう。
「うわぁ!みんな〜みんな〜」
久しぶりのみんなを見て走って行ってしまう。
「ジールじゃないか!いつも元気だな!」
フィオレがジールを見て微笑見ながらコーヒーを飲んでいる。
「フィオレさん!大好きですよ〜!」
フィオレがコーヒーを吹き出す。
みんなの顔が見たい!みんなと早く会いたい!
食堂をスルーして外に出る。眩しい陽の光がジールに差し込んでくる。
「ジール!」
騎士団のみんなが外で待っていてくれた。そうか、これは夢なんだ。こんなことあるはずが無い。相当緊急事態でも無いのに人が集まるはずない。
「みんな!大好きだ〜!僕をずっと忘れないでいてくださーい!」
目が覚める。寝落ちてたようだ。時計の針は5時を指していた。
ガチャガチャ
「ただいま〜」
カスッカスの声が聞こえる。光晴の元へ全力で走っていく。
「おかえりなさい!光晴さん!」
思いっきり光晴にぶつかる。ぶつかられた衝撃で光晴が尻もちを着く。
「いたい!」
自分が嫌になるぜ




