昔話
ストックが日に日に少しずつ無くなってる
「飲むのは〜上でも使いましょうか。」
ゆっくりと大きな音を立てないようにドアを閉める。
「少し昔の話をしてもいいかしら❤」
「いくらでも聞きますよ。」
「これ…知ってるかしら?」
ハイルは酒場のマスターと同じように手の甲を見せてきたが模様がマスターとは違うものだった。
「これはヤツらが来てからここの国民全員に強制的に浮き上がってきた模様なの。この模様と同じ人が1人いるらしいのよ。その模様の人と結婚しなければならないの。」
「わたし…少し前まで恋人がいたのよ。」
ハイルが語り始めた。
「今日はいなくなった神様の代わりに天の国から代わりの使いの人が来てくれる日だな!」
「そうね❤国民全員を集めるって言ってたけどみんなほんとに来るのかしらね?」
「各地で別れてやるから来れると思うぞ。みんなも心の拠り所がなくなって不安になってたし。」
お互いに二人は手を握り新たな国の希望を心待ちにしていた。
ザワザワ…ザワザワ…
「来たみたいね❤」
白い服を来た神々しい男が段上へと上がって国民へと姿を現す。
「どうも。皆さんこんにちは、ここの神の死亡によりこの国の統治をする事となりました。どうぞよろしくお願いします。」
国民たちは皆安堵の表情を見せる。
「皆さん。手の甲をご覧下さい。」
ハイルは自分の手の甲を見ると不思議な模様があることに気づいた。
花火を見たんだ〜
綺麗だったよ




