同調
これサブタイトル前回より今回の方があってんな
「痛いよ!光晴ちゃん無理やり動かそうとしないで!」
全力で踏ん張っていたが光晴は1度手を止めた。
「そんな事したら精神と肉体が剥がれちゃうよ」
(でも韋駄天は俺の体好きに使えてたのになんで!)
「それはうちが光晴ちゃんに同調して動かしてるからだよ!」
韋駄天は腕を組み自信ありげに説明を始める。
(同調?)
「光晴ちゃんは気づいて無かったけどうちが光晴ちゃんに合わせて動いたからうちの好きに動かせたし動かせてるの!光晴ちゃんにはちょっと難しいかな〜?」
(じゃあ俺も韋駄天に合わせれれば無理なく動かせるのか?)
「そうだよ、多分ね…」
光晴は韋駄天にシンクロしようと試みる。
(無理!出来ない!)
「まぁ食べ終わって満足したし返すよ」
その瞬間、沈んでいた感覚がプールの底から浮き上がるビート板のようにふわっと戻ってきた。
「戻ってきたぞ、ん?」
自分は食べてないのにただ腹だけが満たされている不思議な感覚が光晴に襲いかかる。
「なにこれぇ!なんか気持ち悪いな」
(美味しかったよ!アリガト光晴ちゃん!)
「食の恨みは長いからな!」
なんか人間と行動するのが無理なのかもしれない
俺は人間向いてないよ…




