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食の恨み
今日まじで一日憂鬱やった
何もやる気でんかった
「あちあちだな」
光晴は弁当を開けて箸を割り弁当を食べ始める。
(おいしそうダナーうちも食べたいなぁ〜)
「おいしい、おいしい!」
(食べたい!)
「うわっ」
腕が自分の思う様に動かなくなる。
「何して!」
(おい!約束と違うじゃんか!)
「だって65年何も食べずに少しの信仰だけで生きてきたのにこんな美味しそうなの目の前にして食べるなって方が酷じゃん!」
2人の喧嘩を見たジールは、「光晴さん…たしかに可愛そうですよ、後で僕の食べてるこれ、あげますから」
そう言ってジールは前足ですそそと自分の食べてるドックフードを光晴の方に押し出した。
(いや、要らねぇよ!)
「おいしい!けどちょっと量が少なくない?」
あっという間に韋駄天は弁当を食べ終えていた。
(はやっ!俺の分米粒一つも残ってねぇ!)
クソッどうにか俺の体の所有権を奪い返さなければ!
ふんっ動け俺の右手ぇぇ!
少しだけ自分の意思で右手を動かすことが出来た。
やったぞ、動いた!このまま気合いでどうにか…
すごいよこのまま頑張れば毎回三桁のPV目指せるのでは?




