あの日の丘上
テスト始まるよ、やだなぁ
中に入ると、先程見た外装よりも遥かに大きく感じる部屋の中に、横を見ても、上を見ても本、本、本中には空を飛んでいる本もあった。
「凄い……本…」
あまりの凄さに光晴はそれ以上の言葉が思いつかなかった。
「最初はみんなそんな反応するんですよ。いくら魔法の世界であっても、こんな規模の図書館中々無いですからね。」
「どこのエリアに行きましょうか?」
「じゃあ魔法の勉強がしたいな」
「魔術書コーナーはこっちですよ」
アルカーナは迷うこと無く本の迷路を進んでいく。
「ミツハルさんは炎属性ベースでしたよね?じゃあ多分この本で炎属性の強みをいかせる魔法が学べると思います。」
そう言うとアルカーナは、3つ本をくれた。
炎魔法基礎、炎魔法応用、あの日の丘上
「ん?これも炎魔法のやつなのか?」
光晴は一つだけ明らかに違うジャンルの本を、持ち上げアルカーナに聞く。
「そ、それは違います!こっちでした!」
アルカーナは焦って持っていた本と、光晴の持ち上げた本を奪い交換した。
「間違えました!」
属性別の魔法の特徴と言う本を貰った。やっぱりさっきのは、別物の本だったんだな……恋愛物読むんだ…
言おうとした事をアルカーナのさっきの慌てようを思い出し、光晴は心の奥にしまった。
ほぼ日記よねこれ




