マメ
今日はなんもせんかったです。
巫女について行ってたら本当に賽銭箱の目の前まで来てしまった。
「ほら、入れてきなさいよ」
光晴はさっき店で出たお釣りの小銭を賽銭箱に投げ入れた。
「あれあれ…こんな時期に参拝客が来るなんてね」
「おじいちゃん!」
奥の方から巫女のおじいちゃんと言われた人が歩いてきた。しかしおじいちゃんと言うには腰はしっかりと伸びきっており健康的な6~70程の歳に見えた。
「これは、道案内してたのよ!」
「わしの目を誤魔化せると思ったか?」
「いや、彼女が道を教えてくれたんです!」
光晴は咄嗟に庇うような事を言ってしまった。
「あれ?そうなのかすまんかったな雪。折角だしスイカ、食ってくか?」
おじいちゃんは不思議な顔を最初はしたが直ぐに淡々と喋りだした。
「そこのわんころも連れてこいよ」
おじいちゃんは歩きながらさらに奥まで向かって行った。
「雪〜スイカ切ったから持ってってくれい!」
光晴はおじいちゃんの神社から近くにある家に着くと縁側で待たされた。
「今行く〜!」
雪はおじいちゃんのスイカを取りに行った。
「はい!あんたの分」
雪はお盆に乗った、切られたスイカの1切れを渡してくれた。
「ありがとう」
「これマメの分」
雪はマメの分といきなり変な事を言ってきた。
「マメって、誰?」
「その犬よ、ジールって呼びずらいから私が勝手に呼んだだけ」
なんだこの女、少し図々しくないか…
「マメおいで〜」
雪は手を鳴らすとジールは雪の所にてこてこ歩いて来た。
「ほらマメで来てくれるじゃない!」
「賢くていい子ね〜これあげる!」
もうそろそろ1000PVやで見て貰えるって幸せやな




