騎士団の団長
また短編ちびちび書いてるよ。
みんな楽しみにしてて( ´›ω‹`)
ケニスの周りに大量の剣が生成される。そして一気にケニスに向かって剣が発射される。
もうダメだ…ここでみんな死ぬんだ…俺じゃあ何も出来なかった……
ブワッ
強い風が吹く。目をつぶっていたが、自分が浮いているという感覚があった。目を開けるとそこにはケニスとアルカーナが風によって運ばれて集まっていた。
「ケニス…ごめん……俺、弱くて何も出来なかった」
涙がこぼれる。
「安心しろ…ミツハル、団長殿が来てくれた…」
空を見上げた後、安堵の表情を見せたケニスはその場に倒れる。
「間に合わなかったか……」
光春はケニスが目を向けた方を見ると空中に浮いている人がいた。おそらく団長だろう、逆光で人型であることしか確認できない。
「ミツハルさん…ミツハルさん!早く!」
声の方へ向くとゲートを開けたアルカーナがケニスの手を引っ張りゲートへと向かっていた。
光春も手を貸してケニスを抱えてゲートに入り何とかあの女から逃げることに成功した。
「おっ!やっと強そうなの来た?」
女は嬉しそうな顔をして聞く。
「ジール…すまない…」
「ねぇ無視しないでよ」
女が剣をまた発射する。
ブワッ
しかし、また風によって剣は弾かれてしまう。
「一回目を当てれない攻撃が、俺に当たるとでも?」
「楽しくなるね!」
男は静かに怒りを収めるが、女はとても嬉しそうにその場で飛び跳ねた。
団長は強いです。
やっとまともな戦闘が始まるよ!




