旭音の家は?!
毎月1000円貯金してるの偉くないか?
「おまたせ〜」
「ごめん、こいつなんだけど」
旭音に犬を見せた時旭音の後ろから巨体の男が顔を覗かせる。
「誰だおめぇ?」
男の腕には龍のタトゥーが入っている。眉間に皺を寄せて威嚇をしているように光春に圧をかける。
「やめてよ!この人は私の幼なじみなの!」
「そりゃ失礼しやした。お嬢」
「お嬢って呼ぶなぁ!」
旭音はその男を家の奥側に押し込んで戻ってきた。
「ごめんね最近ここに来たばっかりなの。また今度光春の事は説明しとくから」
そう光春の幼なじみである旭音は何を隠そう極道の娘なのだ!
「へ〜また人増やしたんだね」
「そうなのなんかまた変な事してる。今はこの町のこと自分たちの庭だ〜とか言って治安維持とか言ってるけど実際どーだかね」
普通の人が聞いたら驚くような会話の内容だが光春は昔からの付き合いがあったおかげで普通に話せていた。
「で?そのワンちゃん早く持たせてよ」
「はい」
光春は足下にいる子犬を抱き上げて旭音に見せた。旭音は子犬を光春から受け取り頭を撫でた。
「かわいい!光春が買い物行ってる間に私に懐いちゃうかも〜」
旭音はいたずらな笑を浮かべる。
「まぁ引き取り先も探してるしな。それもそれでいいけど…お前のお父さん動物ダメじゃなかったっけ?」
「あ〜、うん…昔動物園連れてってもらった時お父さんしばらく体調崩しちゃったからね…」
「それじゃあできるだけ早く戻ってくるよ」
「はーい。ばいばい」
旭音に子犬を預けた光春は茂から貰ったお金を持ってホームセンターに向かった。
正直思ったけど多分これ魔王討伐より前に光春の世界の夏休み超えるな…




