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買い物へ行く前に
月曜日って無気力になっちゃうよね
「これでとりあえず餌と〜寝床と〜あとなんだろ?まぁこんだけ金やるからホームセンターなりで買ってきてくれ」
茂は光春にお金を渡すと仕事に行ってしまった。
「リードもないしな…どうするか」
子犬は満春の周りをクルクル回っている。
「そうだ!」
キャンッ…
光春がいきなり大きな声を出したせいで子犬は酷く怖がってしまった。
「ごめんごめん怒ってる訳じゃないよ」
光春は子犬の頭を撫でるとスマホを取りだして電話をかけた。
「もしもし旭音?お前って動物大丈夫?……良かったじゃあお願いがあるんだけど買い物行ってる間面倒見ててくんね?」
光春が電話した先は幼なじみの矢倉 旭音であった。
「良し、じゃあワンちゃんお出かけしようか!」
光春は着替えて準備をすると子犬を連れて旭音の家に向かった。
「やっぱりいつ見ても迫力あるよな〜」
大きな木製の門を通りどデカい池を横目に光春は大きな家のチャイムを鳴らした。
ピーンポーン
「ちょっと待ってて!」
旭音がこちらに向かってくる足音が聞こえてきた。
大豪邸住んだら叫んでも近所迷惑にならないのでは?
住みてぇな〜




