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冥王の刀  作者: 涼
第一節:必然の出会い
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紅蓮の悪魔

「俺の年齢はいいとして、立ち話も何だし、中に入ろう。」

「は、はい。」

 イーナの敬語は直らないらしい。イーナが家の中に入ろうとした時、森の中から人の気配を感じた。

「やっぱり嘘じゃねーか!ぐそやりょう!」

 あ、噛んだ。『クソ野郎』と言おうとしたのに噛んじまったよ、あいつ。その仲間の一人がリーダーの耳に小さな声でそれを指摘した。

「あ、兄貴、噛んでる、噛んでる!」

「やっぱり嘘じゃねーか!クソ野郎!」

 何事もなかったかのように言い直した。

「……」

 フイっと俺とイーナは視線をそいつら(といかリーダー)から逸らした。

「!!そんな失敗は誰にでもあるさ、みたいなあざとい逸らし方やめろ!めっちゃ、戦う前にダメージ食らったわ!心に!」

「で、こんな家に何の用だ?」

「何の用だ?じゃねーよ!そのアマ、こっちに渡しな。そうすりゃあ、痛い目見ねぇぜ。ちなみに、オイラたち相当強いからな!『紅蓮の悪魔』の刺客でもあるんだからな!」

「へー、お前らが。」

 『紅蓮の悪魔』ね。巷じゃあ、そう呼ばれてるんだな。『紅蓮の悪魔』とは世界全土に指名手配されている叛逆者、とされている人物だ。

 イーナは俺を心配して小声で言った。

「レイハさん、逃げて下さい!私だけでもどうにかしますから。」

 優しいなと思いつつ俺はイーナに小声で呼び掛ける。

「イーナ。」

「はい、何ですか?」

 いきなり声をかけた俺を意表を突かれた表情で見るイーナ。

「頭できるだけ下げろ。」

「?わかりました。」

 疑問だらけでイーナは地面に体を伏せる。三人組もいきなり体を伏せたイーナに怪訝な顔をする。俺はそれを確認して、三人組に言う。

「一つ、質問だ。」

「何だ?」

「『紅蓮の悪魔』の特徴は?」

 そう言いながら乱れた髪を指ですく。

「えーと、紅蓮の瞳に長身で、髪は癖のない黒髪。だけれども、一房が瞳と同じ紅蓮のか、み。」

 と案外正確な情報を言って俺を見てそいつらは固まった。正確には俺の髪を見て。

 いつもは他の髪に混じらせて隠している一房の髪は

「紅蓮」

 三人組は急いで武器を召喚するが遅い。

「王手だ。」

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