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第53話 炎の軌跡 燃え始めた炎

第53話 炎の軌跡 燃え始めた炎


 フェリシアが銀花亭で活動して、ネフィルが炎の魔法の修業をしているとき

侍女であるルーナは自責の念にとらわれていた。


ルーナ「フェリシア様があのように思い詰められていたなんて」

サクラ「フェリシアちゃんみんなに隠していたみたいだから仕方がないわよ」

ルーナ「サクラ様。 それでも私は侍女失格です」

サクラ「ルーナちゃんも堅苦しすぎよ。 溜め込みすぎると限界が越えた時大変よ。 それにフェリシアちゃんルーナちゃんの作ったごはん好きみたいだから頑張って」

ルーナ「そうなんですか? いつもピーマンとか残してますけど」

サクラ「フェリシアちゃんが苦手なものは……だけど。 普通においしいって言っているわよ。天真爛漫な分不味いものはまずいってはっきり言うはずだし、 ルーナちゃんは力がない分一番近くでフェリシアちゃんを見守ってあげれるから、 しっかりしないといざというとき主君を守れないわよ」

ルーナ「あの、サクラ様力がなければフェリシア様を守れないと思うのですが」

サクラ「あ——まだ言ってんの! 力でなくて心の問題よ! いくら強くてしっかりしていてもあの子は7歳なのよわかっているの? 力がなくてもあの子の居場所を守り、それを見守るのが大人の仕事でなくてどうするのよ」

ルーナ「そうですね。 周りの方々が私にないもをの持っていられるので,私もあせってしまったようです。 でもサクラ様は私と5つしか変わらないのに冷静なんですね」

サクラ「これでも賢者と呼ばれていますから。 私でも動揺はするわよ、でもルーナちゃんもフェリシアちゃんの前では動揺しないようにね」


―――― 銀花亭にて

エリザベス「最近火傷用のポーションたくさん作っているわね」

フェリシア「うん。 ネフィル君が特訓でよく使うから、 でもアリスちゃんの爆弾とセットでもよく売れるんだよね」

セリーニ「怖いわよそれ、 だってバックファイアでしょ」

フェリシア「でも私やエリザベスちゃんは火耐性強いから使わないのよ」

セリーニ「ファイアーブレス吐けると違うんだね」

エリザベス「ちょっとそんな目でワタクシを見ないでくれます」

フェリシア「他のスキルオーブも使ってみる?」

――ゴチンと久しぶりにフェリシアの脳天に拳骨が入る

エリザベス「ワタクシを人間辞めさせるのやめてくださいませんか」

フェリシア「痛いよ~エリザベスちゃん」

セリーニ「それで何のスキルなの?」

フェリシア「ロトンブレスだよ~」

————ゴチンと再び拳骨が入る

エリザベス「よりによって腐食ブレスはやめてください」

セリーニ「人が吐いたら一番いけないやつですね」

フェリシア「そういえばエリザベスちゃんファイアーブレスのレベルが2になったんだっておめでとう」

エリザベス「へっ?」

フェリシア「この前鑑定魔法で見たら2になっていたよ~。 石化の魔眼は3だったよ~」

カイト「うわ~。完全に人間辞めてるやんけ」

————ゴチン とカイトに拳骨が入る

そのまま気絶して沈黙するカイト……。

セリーニ「あら、1発で失神しているわ。 フェリシアちゃん頑丈なんですね」


実のところフェリシア以外も銀花亭のメンバーは結構人間辞めていたのであった。



———— そのころサクラとネフィルは

サクラ「ついにサラマンダーと契約をかわしたわね。次は上位精霊だから難易度はけた外れに高いわよ」

ネフィル「以前死にかけましたから……サクラ師匠は使役できるんですか?」

サクラ「一応ね。 でも私のは反転だから参考にならないわよ」

ネフィル「イフリートとフェニックスの召喚の道は遠いよ」

そんなところで炎の魔法の修行をしていたネフィルだが、

サクラ「イフリートの前に魔力を強化する訓練やサラマンダーの召喚になれるのが先よ」

ネフィル「はい」

とまだまだと思っているネフィル君だったが、7歳にしてサラマンダーと契約を交わすのもほぼ天才の領域に到達しているということにまだ気が付いていないネフィルだった。

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