閑話5話 永遠に咲く銀の花の悲しみ
閑話5話 永遠に咲く銀の花の悲しみ
ネフィル君・カイト君……きみたちが私のことが好きなのは私も知っているんだけど、
私も二人のことは好きだけど、私にはその想いに答えることができないの……。
だって、ネフィル君とカイト君は人間で、私は人間ではないのだから……。
周りの人は気が付いていないかもしれないけど、 私は人間ではなくて半神……。
自分自身に鑑定魔法をかけてもしばらく前までは私とゲオルグ兄はハイヒューマンだったのに、
この前鑑定魔法をかけたら私は半神になっていた。
ハイヒューマンだったことを知ったのも私自身に偽装魔法がかけられていたみたいで、私が6歳になるまでは気が付かなかった。
ならば偽装魔法をかけたのが誰なのか?
私自身が普通のヒューマンでないのならお父様とお母さまも人ではないのでは? と結論にたどり着き、
なら、私に偽装魔法をかけたのは誰なの? お父様?あ母様?それとも別の存在……。
ネフィル君は数十年しか生きれないけど、私は半神だから数千年、数万年生きるのだから……いつか訪れる別れが辛いの、
だからネフィル君のこともカイト君のことも好きだけど好きにならないようにしているの、
いつか訪れる死別に私が耐えるのが辛くなるから。 きみたちと別れて永遠ともいう時を生きなけらばならないから。
だからお父様もお母様もきっと姿を消してしまったんだよね。
真実にたどり着いたのならきっと逢えるよねお父様、お母様……。
でも私はアルティアの神子姫この感情は誰にもバレないようにしなきゃいけないのが一番つらいよ……。