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第49話 銀花姫と金の穂の波

第49話 銀花姫と金の穂の波


 フェリシアが銀花亭で過ごしていると、 噂話が耳に入り今年は凶作だと話を機いのだった。

フェリシア「ユグドラシル地方が凶作なんて大変だよ~」

エリザベス「でも、凶作なんて何とかするのは無理ですわ」

フェリシア「満腹ポーションだったらどうだろうかな~」

エリザベス「満腹ポーション?」

フェリシア「服用すると満腹感で空腹感をごまかすポーションなんだけど」

アリス「それ、 研究に集中しているときは私も飲むけど空腹を満たすわけではないから食糧難には使えないでしょ」

アリエル「フェリシアお姉さま。 砂漠では食料が育ちにくいから短期で収穫できる作物が多いですけど」

フェリシア「アリエルちゃん頭いい」

エリザベス「その作物って何?」

アリエル「トマトとかブロッコリーとかジャガイモとか玉ねぎです」

フェリシア「それ普通の畑でも作っていない?」

アリエル「品種改良とかお父様は言ってましたけど……」

セリーニ「砂漠用の品種よそれ」

フェリシア「それだとユグドラシルでは無理だよ~」


カイト「食用にできるモンスターを狩るのはどうなんだ?」

エリザベス「すでに軍や冒険者がそこは動いているみたいですわよ」

ネフィル「この前みたいに作物を巨大化させるのはどうなの?」

サクラ「巨大化の魔法は数時間しか効果がないから食べた後に小さくなってほとんど食べたことにならないのよ」

フェリシア「やっぱりアリエルちゃんが言ったみたいに短期で収穫できる作物を作るしかないね~」

???「ちょっとまったー」長い黒い髪をした美しい女性がいきなり突っ込みを入れたのだ。

サクラ「アスタロトさん? また食べ歩きですか?」

アスタロト「人を残念な人みたいに言わないでよ」

サクラ「貴女普通に残念でしょ……」

アスタロト「一応私豊穣の女神でもあるのよ」

※(旧約聖書中では異教の神アシュトレト(豊穣の女神)を起源に持つともされている。)


フェリシア「豊穣の女神ってことは豊作にできるの~?」

アスタロト「できるよ。 だからスイーツ頂戴」

フェリシア「いいよ~アスちゃんにはこれがいいよね」

アスタロト「アスちゃんって……。 これは!カボチャプリン」むぐむぐと食べているアスタロト

フェリシア「トゥーランでカボチャたくさーんもらったからプリンにしたんだよ~」

アスタロト「フェリシアちゃんって両親とは違って料理上手なんだ。 お姉さんふんぱつしちゃうぞー」


 ユグドラシル郊外の荒れ地にアスタロトは種をまき始めたのだ。

フェリシア「アスちゃん。 これ何の種なの?」

アスタロト「コメだよ。 フェリシアちゃんここに守護龍ユスティアの力を開放して」

フェリシア「水浸しになっちゃうよ~」

アスタロト「水稲栽培だから水浸しでいいのよ。 あとの制御は私がやるから」

フェリシア「わかったよ~。 よーし守護龍ユスティア様力を貸して!」

とフェリシアが祈りをささげると巨大な水龍が現れ荒れ地が水浸しになり池状になったのだ。

アスタロト「豊穣の力よ!」とアスタロトが力を開放すると

 そこには外池全体が光を発して黄金に輝く稲の穂の姿があった。

久しぶりに残念美人登場です。

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