第43話 銀花姫の花売りばなし
ホラー書いていたらなかなか更新できなくてすみません。
今日と打ち込んだら狂と変換されたのはホラーのせいですかね……。
第43話 銀花姫の花売り
ユグドラシルの街の除雪作業で雪のゴーレムを作り出し大騒ぎとなり、
ルーナとクリス先生のダブル拳骨を受けて二つのたんこぶを作成したフェリシアは
涙目だった。
フェリシア「う―—痛いよ~」
セリーニ「まあ大きなたんこぶね」
エリザベス「もう少し考えて行動しなさいよ」
フェリシア「ひどいよ~」
大騒ぎになったのだが、 除雪の必要がほとんどなくなったのは住民にとって幸いなことだった。
街の中を歩けるようになったので銀花亭に人が押しかけて来たのだ。
冒険者A「フェリシアちゃんまたやらかしたんだって?」
街人「でも除雪はだいぶ進んで助かったぜ」
冒険者B「さすが神子様だ」
フェリシア「えっへん」
ルーナ「フェリシア様。反省が足りないようですね」半眼でフェリシアを見る
フェリシア「う―ルーナさんが怖いよ……」
エリザベス「それにしても派手に除雪したわね。 地面が見えているわ」
アリス「うむ。 あまり除雪が滞るようだったら爆弾で吹っ飛ばしたのに」
ルーナ「貴方も街中で爆弾は禁止よ」
アリス「えー! じゃあ何すればいいのよ」
ネフィル「アリスちゃん。 爆弾以外を作ろうよ」
サクラ「雪の季節だから街への往来は少ないけど雪像みてびっくりしている人が多いわよ」
フェリシア「いかついからいけないのかな? 雪像をBL本の中のタクヤ君とかに変えてみる?」
サクラ「巨大タクヤ様いいわそれ」
――― ゴチン×2
フェリシア・サクラ「痛い…」
ルーナ「変なもの作ったら街が混乱しますからやめてください」
冒険者B「このポーションくれ」
セリーニ「銀貨1枚です」
冒険者B「はいよ」
セリーニ「ありがとうございます」
ルーナ「貴方たちもセリーニさんを見習ってちゃんと働きなさい」
フェリシア・サクラ「はい」としゅんとしながら返事をした二人だった。
冒険者A「フェリシアちゃんこの種ってなんだ?」
フェリシア「あーこれ? 普通の花の種だよ」
冒険者A「なんだ花の種かよ。 フェリシアちゃんのことだからゴブリンを飲み込む植物とかの種かと思ったわ」
フェリシア「ひっどーい」プンプン頬を膨らませるフェリシアの姿も可愛かったのだった。
街人「普通の種なら買おうかな。 何の花なんだ?」
フェリシア「ビオラ、パンジー、クレチマスだよ」
街人「どれにしようかな?」
フェリシア「お兄さんは何色が好きなの?」
街人「青かな」
フェリシア「青だとクレチマスはつる系で、 ビオラだと『誠実な愛』『純愛』が花言葉だよ」
街人「フェリシアちゃん詳しい……。 ビオラの青をくれ」
フェリシア「種だと1つ銅貨1枚だよ」
街人「なら10個くれ」
アリス「金貨枚だよ~」
街人「銀貨だろ…。 ぼったくりだぞ」※銅貨10枚=銀貨1枚 銀貨10枚=金貨1枚です。
アリス「バレたか……」
街人「バレるわ!」
今日も平和に銀花亭の一日が過ぎていったのだった。




