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第37話 銀花姫とホットなポーション

第37話 銀花姫とホットなポーション


 晩秋も終わり初雪がユグドラシルの地を覆い始めたころ。

フェリシア「リンネちゃん寒いね~」

エリザベス「ちょっと人の髪をマフラー代わりにしないでくださる」

フェリシア「えーあったかいじゃん」

エリザベス「普通にマフラー使いなさい!」

久しぶりにエリザベスの両の拳がフェリシアのコミカミをぐグリグリしたのだった。

フェリシア「エリザベスちゃん痛いよ~」

アリス「それにしても寒いわね」

サクラ「アリスちゃんやエリーニちゃんは降雪しない地方の出身だから余計に辛いんじゃないの?」

セリーニ「私の方はぞんび学されなくていいと思っているのです」

エリザベス「あなた死霊魔術使いならぞんび以外は使えないの? スケルトンとかゴーストとかもいるでしょう?」

セリーニ「私ゾンビしか使えないの」

フェリシア「そうよエリザベスちゃんぞんびはロマンなのよ」

ネフィル「フェリシアさんぞんびにロマンはないでしょ」

フェリシア「ふえーん。 ネフィル君が冷たいよ~」

エリザベス「ぞんびを理解するのはいないと思うけど……」


 雑談しているうちに朝の喧騒は終わり

街の外でもちらほらと店が開き始めたのだった。


それにつられて銀花亭もオープンしたのだった。


―——― 銀花亭


冒険者「フェリシアちゃんこの新製品のホットポーションってなんだ?」

フェリシア「これは体が温まるポーションだよ~」

冒険者「おお! 冬に入り始めたのに合わせて便利なものを」

フェリシア「使うときに気を付けなければいけないのは飲みすぎると人体発火するんだよ~」

冒険者「劇薬じゃねーかよ」

フェリシア「薬は適量を守れば問題ないよ」

冒険者「なら4つくれ」

フェリシア「毎度あり~ 銀貨2枚だよ」

冒険者「ほい。 2枚渡すぞ」

冒険者から2枚の銀貨を確認してホットポーションを渡した


 今の話を聞いていたエリザベスは

エリザベス「人の髪をマフラーにしないであの薬使えばいいのでは?」

フェリシア「激辛なんだよ~ あの薬」

次の日涙目で店にクレームを入れたほっとポーションを購入した冒険者の姿があったのはいうまでもなかった……。


カイト「でも変わったポーションだな」

フェリシア「火炎草と蒸留水と軽石と大量の唐辛子があれば作れるよ~」

アリス「唐辛子要らなくないですか?」

フェリシア「なくてもできるよ」

エリザベス「ひどいわね貴方」

フェリシア「でも唐辛子入れた方がホットってイメージが付くもん」

ネフィル「じゃあフェリシアさん飲んでみて」


とみんなに取り押さえられて飲まされたフェリシアは涙目で

フェリシア「…… 今度から唐辛子なしで作るよ…… 火が吹けそうな気がしてきた

でもエリザベスちゃんはふけるんだもんね」

エリザベス「誰のせいよ」

―——―ガツン ゴチン と二回ほどフェリシアの頭に鈍い音が響いた。

フェリシア「もう痛いよ~」と涙目だった。


 そのあと唐辛子抜きのホットポーションは好評でホットポーションだけで店の売り上げが

金貨5枚(銀貨50枚分)まで売れたのだった。


この回の冒険者は生贄です。

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