第27話 銀花姫のアトリエ 前編
第27話 銀花姫のアトリエ 前編
ダンジョンの騒ぎが終わり学園に平穏が戻ったのだが、
サクラさんはフェリシアのところに入り浸ったのだった。
フェリシア「サクラさん。ダンジョンの奥っていったいどうだったの~」
サクラ「ギクッ」
フェリシア「ギクッてどうしたの~」
サクラ「私も賢者だから使い魔がほしくってかわいいの呼ぼうとしたんだけど……」
フェリシア「サクラさんってかわいいの呼ぼうとしたらグロいのとかでてこない?」
サクラ「ギクッ、ギクッ」
フェリシア「サクラさん何呼ぼうとしたの?」
サクラ「ネコ系でモフりたいと思ってキャスバリーグ」
※ アーサー王物語で出てくる災いをもたらす化け猫で巨獣化している。
戦闘能力は強く180の戦士を葬り去りエクスカリバーの刃も通さなかったと伝説あり。
フェリシア「サクラさんそれモフれるの?」とジト目でサクラを見る。
サクラ「フェリシアちゃんにジト目で見られるんなんて……でもフェリシアちゃんのジト目可愛い」と抱き着く
フェリシア「もうサクラさんてば~」
と百合百合なフェリシアの寝室だった。
朝になって学校に登校したフェリシアはクリス先生に
アトリエ研修についての話を朝に聞くことになった。
クリス先生「お前らもそろそろアトリエ研修を始めることになる」
フェリシア「アトリエ研修って何ですか?」
ネフィル「フェリシアさん。 冒険者とか商人に向けた研修で、複数の学科のものと寝食を共にしてアトリエを運営する研修です」
クリス先生「ネフィルの言った通りだ。 冒険者科、魔法使い科、商業科、騎士科、貴族科などで合同で寝泊まりをして、
素材を集めてもらったり、売ったり、調合、合成したりする学校で運営するクラン活動のことだ」
フェリシア「へえ~面白そう」
クリス先生「フェリシアお前はすでにアトリエメンバーは決まっているのだ」
フェリシア「え——。エリザベスちゃんとかアリスちゃんとかと一緒に活動したかったのに……」
クリス先生「いや、彼女たちと同じ班だぞ。 一応お前は神子だし、アリスはグルーニェ王女で、エリザベスは大領主の娘、セリーニはクリスラールの大貴族の娘だから
国際問題にならないようにお前たちは同じ班に強制決定だ。 あとダンジョン研修で問題なかったネフィルも同じ班だぞ」
と強制的に決まったのだった。
男子生徒A「先生アトリエって何からすればいいんですか?」
クリス先生「取りえずはいくつか課題を出すからアトリエのクランの中で相談して達成するんだ。
お前たちは1回生だから上級生とも同じ班に組み分けているからよく相談するんだ」
男子生徒A「はーい」
と順調に決まっていったのだった。
クリス先生「まず第一課題は金貨10枚を稼ぐことだ。 1年間で達成するように。 もし届かなかったら足りない分に応じて成績が落ちるから覚悟するように」
と先生の激励(?)があったのだった。
―——― フェリシアたちのアトリエ
フェリシア「ここが私たちのアトリエなの~」
エリザベス「なかなか広いわね」
セリーニ「そういえば上級生と組むって先生はおっしゃっていましたけど……」
しばらくするとアトリエに教師が入ってきて、
教師「私は校長先生からの指示ですがこのアトリエの班は国賓クラスという形になっていますので基本的にこのメンバー固定になります。
外交的に問題ないと判断された生徒とかがメンバーとして追加加入する形になります。
フェリシア「だとすると私達だけなの?」
教師「そうなりますので勇者の一人賢者サクラ様に滞在してもらう形になりました」
サクラ「は~い。 皆さんよろしくね」
といつものメンバーでアトリエ生活することになったフェリシアたちだった。




