第24話 銀花姫とダンジョンびばーく
第24話 銀花姫とダンジョンびばーく
がれきの下で結界を張ってかろうじて生き埋めを回避したフェリシアたち
クリス先生「入口の方は落盤がひどいな、ダンジョンの奥の方に避難するしかないのか……」
フェリシア「エリザベスちゃんの頭で掘れないの?」
————ゴンッ と鈍い音と共にフェリシアの頭に拳骨が入る。
エリザベス「掘れるわけないでしょ!」と激おこプンプンなエリザベス
フェリシア「痛いよ~。頭が割れたらどうするのよ~」
クリス先生「俺の拳骨を何度も喰らっても大丈夫なんだ。 それくらいでは壊れないだろう」
と無情にもクリス先生に言われてしまう。
フェリシア「ひどいよ~みんな」
教師A「落盤がひどいようだと奥に避難するしかないだろう」
クリス先生「そうだな、1回生が多いが俺たちが守るしかないな。フェリシア、あとどれくらい結界は持ちそうだ?」
フェリシア「10年くらい」
教師B「へっ? 10年?も結界魔法って持つのか?」
セリーニ「アーティファクトの結界だともっいるものもありますけど」
教師A「こいつの結界はアーティファクト級かよ……」
フェリシア「すぐ壊れるよりはいいでしょ」
クリス先生「限度があるだろう……」
ネフィル「フェリシアちゃんって錬金術使えるの?」
フェリシア「使えるよ~」
ネフィル「土や岩を空気や気体にもできるの?」
フェリシア「できるよ~」
と言って次々と瓦礫や土砂を空気に編成させるフェリシア
クリス先生「オイ待て! もう少し確かめながら魔法を使え!」
と先生が言った矢先に地下水水脈を掘りあててしまったフェリシア
教師A「馬鹿もんが―—」
―——― 当然のごとくドシャ―と轟音とともに大量の水が押し寄せてきて
フェリシア「うわあ~ ティンクルバリア― 」と結界を再び張ったが、水の勢いには勝てず……
そして、みんな流されました~。
―——― 第8層
結界が貼られていたので何とかみんな無事だったが……
かなり下層に流された一行
クリス先生「馬鹿ものが!」
―——― ゴチーン と鈍い音を立ててフェリシアの頭に拳骨が再び入ったのだった。
アリス「全くひどい目にあったわ」
セリーニ「貴方の爆弾も原因なのですよ」 とジト目でアリスを見る
エリザベス「これだけびしょぬれだと髪を乾かすのが大変なのよね」
フェリシア「高速回転させて脱水できないの?」
―——― ゴチーン と鈍い音を立ててフェリシアの頭に拳骨が再び入ったのだった。
フェリシアが無言で倒れる……。
二つの大きなたんこぶを作って。
ネフィル「フェリシアちゃん大丈夫かなあ? かなり痛そうだけど」
セリーニ「それは物理的に? それとも性格的に?」
ネフィル「僕に聞かないでよ……」
とりあえず一同は焚火をして服を乾かしていたのだった。
そしてダンジョンに潜ってからかなりの時間が経過しているためすでに時は夜に差し掛かっていたのだ。
教師B「そろそろ野営しないと」
クリス先生「ここは8層っぽいからアント系の巣窟だぞ」
アリス「なら虫よねポーションの出番ね」
教師A「ほう。便利なものを持ってきたな」
アリスがドヤ顔で
アリス「強力なにおいで虫を寄せいない効果があるポーションなのよ」
教師B「おい。開けるな―——―!」
と止めるが時は遅し。
ポーションの蓋を開けると壮絶なにおいが一同を包み込んだのだった。
そう。アリを寄せ付けないほど強力なにおいの爆心にいたフェリシアたちは見事に全員気絶するのだった。
まあ、アント系のモンスターも近寄れなかったが……。
臭いはやばいです。
フェリシアちゃん何回拳骨食らったかな(笑)