第23話 銀花姫とダンジョン研修
第23話 銀花姫とダンジョン研修
フェリシア達ははクリス先生が言った通り
ダンジョン研修の授業を受けることになった。
クリス先生「本日よりダンジョン研修を行う。ダンジョン研修は下級生の者は上級生たちとパーティーを組んで学年の階層を抜けることができればクリアだ
お前たちは1年だから1階層を抜ければいいので、無理はしないように」
フェリシア「1階層って何が出るの?」あ
クリス先生「スライムとバットだ」
フェリシア「なーんだドラゴンとかはいないの~」
クリス先生「いきなりそんなもんいてたまるか!」
そして班決めを行いフェリシア・エリザベス・セリーニ・アリス・ネフィル(同じクラスの男の子)そして6年生の剣士の先輩カエサルの6人で挑むことになった。
ダンジョンの前に班ごとに並び15分おきに入るのが研修のやり方だった。
先輩の剣士カエサルの先導のもとダンジョンを進むが、
フェリシア「ここ、 隠し通路あるよ~」
カエサル「へっ? 一階層にあるなんて聞いてないけど……」
フェリシア「えいっ と床が割れて 下にはどす黒い霧が漂うのが見えたのだった。
床の下からはおぞましく「ウオオオオオオオ―—ン」とかよくわからない吠え声が聞こえたのだ。
カエサル「やばくねーか、これ?」と青ざめた表情で下を見るカエサル」
異変に気が付いた教師たちが近づき、
教師A「お前らここは危険だから離れなさい」
教師B「あいつら。クリスの所の子達じゃねえか? また何かしでかしたのか……」
隠し通路の前にいたフェリシアは隠し通路からの黒い霧が1階層の方まで到達しようとしているのを見て
フェリシア「この霧何だろう? ホーリーブレス(光の祝福)」
を周りにかけて備えたのだった。
穴から出てきたのはソウルイ―ター・シャドウウルフ・ミノタウロスなど高レベルの魔物たちがぞろぞろと出てきたのだ。
フェリシア「みたこともないのがいっぱいいる~ これってスライムなの?」
セリーニ「違うですわ……あれは魔界の魔物」
カエサル「そんなのやってられるか! とエリザベスを突き飛ばし囮として逃げるカエサル、
教師A「あいつ下級生を囮にして自分だけ逃げやがった」
フェリシアの御守りの効果のドリルでシャドウウルフやソウルイ―ターをドリルで貫くが、大型種であるミノタウロスには効果が薄かった。
フェリシア「アイギス(光の盾)」
―—ドンッと鈍い音がしてエリザベスに向けられた攻撃を防ぐものの障壁にはひびが入り次の一撃を防げそうもなかった。
セリーニ「サモンぞんび」の声でシャドウウルフの死体がゾンビ化してミノタウロスに飛び掛かるところを
フェリシア「サモンぞんび!」とさらにミノタウロスの顔面にぞんびを召喚するとあまりの臭さでミノタウロスがのたうち回るのだった。
その間に存在感の薄いネフィル君がエリザベスを救助したのだった。
さらに異変に気付いた担任のクリス先生が来て
クリス先生「魔界の魔物かよ……。 それも1層で……お前ら下がっていろ!」
と下がらせて戦斧を振り下ろすクリス先生
―—―ズシャっと音とともにミノタウロスが肉片となり血だまりを作り出す。
しかし、隠し通路の奥からは大量の魔物が押し寄せてきたのだった。
フェリシアとセリーニが倒された魔物をゾンビ化させてさらに敵に突撃させて臭さ強化の魔法をかけるが、
スペクター・リッチと言った嗅覚のない魔物には効果がなかったのだ……。
アリス「この前作った銃を使うわみんな下がってください」
の声の前に ―——―ぽしゅっとさえない音とともに弾丸が落ちダンジョンで大爆発が起きて
魔物の群れを吞み込んだのだった。
みんなは瓦礫の下だったが、間一髪でフェリシアが障壁魔法をかけて障壁に閉じ込められた状態で九死に一生を得るのだった。