第2話 銀花姫と鎮守の森
第2話 銀花姫と鎮守の森
私はフィリシア5歳の女の子です。
アルティア聖国の神子姫です。
私のお父様とお母さまが世界を救った英雄の娘だったか聖女だったこと、
私が母譲りの銀髪だったから銀花姫と呼ばれるようになりました。
私は大層なことはしていないのに……。
お父様が建てたといわれている領主館に生まれたときから住んでいるけど。
最近私は自分の家が最近よくわからないなあと思うようになりました。
みんなに私がお母様に似て美人になるといわれているので、領主館にあるお母様の肖像画を外してじっくり見ようとしたら、肖像画の目からレーザー光線が出てきて危うく火傷しそうになったり、私が鑑定魔法のレベルが10(カンストです)になってなってから気が付いたことだけど、 館の調度品の鎧がリビングアーマーだったり、門扉や壁の素材にオリハルコンが混じっていたり、恐ろしいことに庭に世界樹の苗が混じっているのです。
高レベルの認識疎外魔法がかかっているからみんなは気が付いていないみたいだけど、
規格外すぎるでしょう。この屋敷……。
お父様はこんな屋敷を立てるなんて絶対おかしい人ですと私は思っています。
いつものようにサクラさんと召喚術の訓練をしていてジジイ本が増えて来たから
ソレイク爺の本棚に入れといたらものすごく怒られた……。
ソレイク爺に熟女本読んでいるのにと言ったらもっと怒られた……。
気を取り直して屋敷の外を探検することにしました。
でもソレイク爺にばれるとうるさいので夜に抜け出すことにしました。
兄のゲオルグと義弟のエルテアを巻き込んで……。
私が住んでいるロギオンの街は昔はローザリアという帝国の首都だったようです。
今も別の国の首都ですけど、旧帝城が焼け落ちたので慰霊のためにお父様が植林したって話を聞きました。
それは7年前の話です。
植林した鎮守の森として立ち入り禁止ですけど、面白そうなので探検することにしました。
でも、7年で樹高100mを超える木が植わっているのは絶対おかしいでしょ。
というわけでその謎を究明するために私は鎮守の森に行ったのでした。
————旧帝城の森
帝城のがれきがあり足場が悪いのにうっそうと木々が生えているので進みにくい……。
それもスペクターが出てきてビビッてエルテアは逃亡してしまった。
臆病者め、(4歳児を夜に連れてくる方が問題です)
それでも何とか大樹の方に向かうと、いつの間にかゲオルグ兄さんともはぐれてしまった。
そこには大樹がありました。
木の下にどこか懐かしい気がする黒髪の女の子がいました。
こんなところにいるのはおかしいと思いながらも私は話しかけました。
「ねえ、こんなところで何しているの?」
突然話しかけられてびっくりしたのか
「ひっ…。 誰?ってフェリシア様!」
黒髪の女の子はわたしの名前を出してきたので
「私のこと知っているの?(って聞いてから思い出したけど私は有名人でした)」
「私の子と見えるの? ここは結界が張って会って近づけないはずだけど」
「えっ? 入れなかったの? だからゲオ兄とはぐれちったのか~ あー納得」
「驚かないの?」
「あんまり驚かないわ、だってこの街いろいろおかしいことばっかだから」
「そうなの? なら名乗るわね。 私の名前はリンネ。この森を守護する精霊なの」
「へええ。 精霊って普通の女の子と変わらない姿だったんだ。 ねえ。ずっとこんなところにいて寂しくないの? 私とお友達になろうよ」
夜に起こった出来事だった。
朝帰りしたらすっごくそソレじいに怒られたけど……。
リンネちゃん面白そうな子だなと思いました。
———— 翌日
精霊について疑問に思ったからサクラさんに相談しました。
サクラさんはなんだかんだいっても大賢者だし魔法について一番詳しいので
「フェリシアちゃんどうしたの?」
「精霊について聞きたいのだけど」
「精霊? なんの精霊? 炎?水?風?それとも土?」
サクラさんに精霊の種類を聞かれて、そういえばリンネちゃんて何の精霊なんだろうと思いました。一応鎮守の森に住んでいたので
「森に棲んでいる精霊なんだけど」
私に言われてサクラさんは少し考えて
「そうするとドライアードかな? 女の子の木の精霊だよ。そういえば可愛い男の子の精霊っていないのかなあ?」
サクラさんは妄想の世界に迷い込んでしまったようです。
こうなるとサクラさんはしばらくしないと戻ってこないので
私はほかの場所に遊びに行ったのでした。
リンネちゃん再登場です。