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第15話 銀花姫と薄紅色の彼岸の季節に

入学式ということでエドヒガン(サクラの品種)を連想するタイトルにしました。

第15話 銀花姫と薄紅色の彼岸の季節に


 冬が明け6歳となったフェリシアとゲオルグは

アルフィアにある学校に入学することになったのであった。

何かと目立つ行動が多かったフェリシアは国民にも人気があったが、

アルティア聖国としてはもう一人の神子であるゲオルグも立てなければならないので、

入学式の新入生代表にはゲオルグが選ばれたのだった。(と言っても壇上で座っているだけだが)


 春の暖かさの中でフェリシアは入学式で舟をこぎ始めたところで、入学式は終わり教室への移動となったのだった。


————ユグドラシル学園


 それは大陸最大の国家アルティアの学校機関だった。

初等部(小学校)から研究部(大学・大学院扱い)までが一体化した学園都市になっていたのだった。

そして、アルティアが技術・文化的にも最も文明が進んだ国だったので、

大陸中から教育・技術を学ぶことを求めてその門をたたいていたのだった。

 学校の場所は運河がつながっているが、ミモザ戦役で焦土戦で棄てられた街、旧オエステ領に

学園都市は作られたのだった。


フェリシアは学校の案内にしたがって1回生の教室に連れていかれたのだった。


———— 1年4組教室


スキンヘッドの担任の先生「おう。俺は1年4組の担任のクリスだよろしくな」(←スキンが似合わない名前)


 学校のオリエンテーリングに従って自己紹介していくのだった。


エリザベス「エリザベス=レーヴァントよ。 母はイストリアの領主をしていますわ」

一礼すると金髪のドリルヘアーが舞ったのだった。


ネフィル「ネフィルだ。 孤児院出身だ」と暗い感じの黒髪の少年が自己紹介をした。


 戦役の傷跡は深かったものの大陸中からユグドラシル学園に入学するものが訪れていたのだった。

次々と自己紹介していく中で、クラスメイト30人であったが残すはフェリシアを含んで3人になった頃。


セリーニ「クリスラール王国の侯爵令嬢のセリーニです。 死霊魔術を使えます」と一礼した生徒と


アリス「グルーニェ王国出身のアリスです」


クリス「グルーニェ王国はザビエ連邦の後続国家だ。

それとクリスラールはシュトラール王国の第二王子が建国した国になる」



 最後に自己紹介したのがフェリシアだった。

フェリシア「フェリシア=アルティアです。 一応神子をやっています」

と無難に流したつもりだったが……。 

 超有名人だったのでクラス中に神子様だと大騒ぎとなったのは言うまでもなかった。


———— 1時間目 さんすう


クリス「まずは簡単な足し算から始めます」


 セオリー通り算数の授業となるが、 統計学や古文書等を読んでいるフェリシアにとって今更1+1は

と授業で出てきてもつまらなかったので寝ていたのだった。


 クリス先生が怒り始めたのを見て隣の席に座っていたセリーニちゃんはまずいと思ってフェリシアをゆするが、

フェリシア「何~」とあくびをして目を覚ますと

クリス先生の怒った(ドアップ)で目立覚めたのだった。


フェリシア「うわ—— いきなり先生のドアップはきついよ——」


クリス「フェリシア。 俺の授業でいきなり寝るとはいい度胸だこの問題を解いてみろ」

黒板に書いてあるのは1+1とか1桁の足し算が複数書かれていたので、

素早く答えを書いていったフェリシアだった。


クリス「なんだわかっていたのかよ」


フェリシア「当たり前だよ」


クリス「わからなかったらバケツを持たせて廊下に立たせたのに残念だ」


フェリシア「先生全然残念って顔していないです」


そんな感じでとっくに勉強していた算数の授業はとても暇だったフェリシアだった。


———— 2時間目 こくご


 一番最初に行われたのは文字の読み書きとなるが、魔法書や古門書やBL本を読んでいるフェリシアは余裕だった。

暇そうにしたいたので、 クリス先生に隣の生徒(セリーニ)に教えてやれと言われ、 教科書の文字について教えていったが、

セリーニもすぐに理解していったため、BL本を取り出したあたりでクリス先生の拳骨がフェリシアの脳天に落ちたのだった。



———— 3時間目 りか


 研究課題として朝顔の観察日記をする取り組みを行いました。

小さな鉢に朝顔の種を植えて水を上げて終わりのはずだったのだが、

フェリシアは植えた朝顔に成長促進魔法(魔改造付き)をかけて校舎よりデカい朝顔を育ててしまい

再びクリス先生の拳骨が落ちたのだった。


フェリシア「頭が痛いよ~」

セリーニ「魔法はだめだよフェリシアちゃん」

周りは土に種を植えてまだ芽が出ていないのが普通です。


———— 4時間目 ぶじゅつ


 ファンタジーの世界のため戦闘訓練も幼いうちから始めるのだった。

クリス「まず剣術だ。 と言っても真剣は危ないから木刀だ。

握り方は……」とはじまり素振りと走り込みなどから始まった。

さすがに6歳児相手なので短い間の指導が始まったのだが、

 フェリシアはソレイクやソウジやハルヨリなど勇者や聖国最強の騎士や剣聖の剣を見ていて、

それを手本に訓練をしていたため、当然周りより剣の腕ははるかに上を行っていた。

普通の素振りも鋭い音をした打ち下ろしをしていたのだった。



クリス「神子様は剣術もかなりの腕のようだな。よし。俺が稽古をつけてやろうみんな見ていろ」

とクリス先生はほかの生徒を集めフェリシアと剣で対峙するが、

フェリシアはいきなり地面を蹴り上げて砂で目つぶしをしたのだった。

クリス「目が———」

と悶えているうちに刺突で吹き飛ばして教師に勝ったのだった。

フェリシア「フェリシアの勝ち——」



クリス「剣術の試合で目つぶしはは禁止だ」

立ち直ったクリスに再び拳骨を喰らったのだった。



今日も平和に学校の一日が終わったのだった。


もちろん初日でフェリシアがユグドラシル学園の問題児入りしたのは言うまでもなかった。

学校でも問題児のフェリシアちゃんでした。


追伸:クリス先生はソレイク(保護者)に拳骨OKの許可を得ています(笑)。

 一応姫様に拳骨はかなり問題のはずだけど、風物詩にする予定です。

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