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第13話 銀花姫と神座

第13話 銀花姫と神座かまくら


 ロギオンの街は豪雪の街である。ゆえに雪は大量に降ります。


 ロギオンの雲間を漏れる日の光が、地面ん陰ひなたを銀と藍でくっきりと彩っていた。

年を越す間にフェリシアは6歳となりました。


フェリシア「うわあまぶしい」


ソレイク「誰も歩いていない銀世界は日の光を強く反射するのですぞ」


フェリシア「サングラスでも掛けた方がいいかな?」


レクサス「姫様。それは似合わないです」


フェリシア「よーし今日も雪を集めて雪の中に祭壇を作るぞ―—」


ソレイク「何をなさるのですフェリシア様?」


フェリシア「雪を使って雪洞を作って中に祭壇を祭って水の神様に豊作を祈るのよ」


ソレイク「どこでそのようなことを?」


フェリシア「古文書に書いてあったわよ。 昔の時代に豊作を祭っていたらしいわよ」


水魔法・氷魔法を用いてあたりの雪を集めて5Mほどの雪の塊を作り出すフェリシア


エルテア「姉様何をしているのです?」


フェリシア「カマクラって言われているものを作っているのよ」


エルテア「カマクラ?」


フェリシア「年が始まったばかりの頃にその年の豊作を祈願するみたいで、

雪で作った雪洞を竈みたいだからカマクラと呼ぶのと、神座かみくらから転じた者みたいだよ~」


ゲオルグ「神座ってことは何を祭るんだ?」


フェリシア「運河周辺だし水神様だよ~ 一応この国はクリスベルの後続国家だから水龍(水神)様を

祭ることは続けた方がいいと思ったんだよ~」


フェリシアは5Mの高さの雪をくりぬいて人が入れる大きさにして中に小さな祭壇を作って祈りを捧げ始めたのだった。


ソウジ「こうしてみると神子様なんだなあって思うんだが普段がね……」


フェリシアが雪洞から出てきて


フェリシア「みんなも豊作を祈ってよ~」


と言ったら人の列ができて次々と豊作祈願を始めたのだった。


サクラ「雪国としての民俗なんてよく知っていたわね」


フェリシア「一応神子ですから」


と言って疲れてすぐに寝てしまったフェリシアだった。

雪国の民俗・水神様を祭るカマクラの由来にちなんで書いてみました。


編集した際に年齢について気づいたのですが…… フェリシアは12月末くらいに生まれ、エルテアは10月生まれです。 抜け落ちていてスミマセン。 途中でシリーズの設定を微調整するかも……。


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