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第12話 銀花姫と六花の舞う頃に

第12話 銀花姫と六花の舞う頃に


 豪雪地帯であるロギオンの冬は寒かった。

外出するものもいるものの、大半は室内にこもるのだった。


 そしてアルティアの一族もそれは同じだった。


 コタツに仲良くみんなで入っている様子を見たら神子の一族と誰が信じるだろうか?


フェリシア「ソレ爺。 ミカン取って」


ソレイク「自分で取りなさい。 あと爺ではありません」


 とコタツから顔を出してうつ伏せで本を読んでいるフェリシアはレビテーションの魔法で

 

ミカンを自分の手元に浮遊させたのだった。


ソレイク「姫様。 動きなさい」


フェリシア「ヤダ。 メンドクサイもん」

とコタツネコ状態のフェリシアだった。


エルテア「姉様何を読んでいるのですか?」


フェリシア「BL本」


ソレイク「ぶっ……」と吹いてから立ち上がりフェリシアの本を取り上げる


フェリシア「返してよ~」


ソレイク「子供がそのような本を読んではいけません。 サクラ殿!

フェリシア様がこのような本を読んでいるのは貴方の影響ですね?」


 サクラは目を泳がせながらサクラ「だって召喚手伝ってもらったし~」


ソレイク「こいつ等は……コタツに潜るから堕落するのです」と言ってコタツの火を消してしまったのだった。


フェリシア「寒いよ~」と布団にくるまったが、コタツで暖は取れなくなっているので結局寒いのだった。



―——― 街の中


 なし崩し的にコタツから出たフェリシアは街を歩いていると


フェリシア「全くひどいよソレ爺は」


とサクラとぼやきながらロギオンの街を歩くフェリシアは


フェリシア「今度仕返ししてやる~」


サクラ「ほどほどにね」と苦笑した。


子供達「あーっ。 フェリシア様だ! 一緒に雪合戦しようよ」


と雪合戦に巻き込まれるのであった。


―— 1戦目


 雪合戦で2チームに分かれて対戦した時に100以上の雪玉を魔法で浮遊させて相手チームにぶち込んだら

反則だと言われ魔法禁止になったのだった。


―— 2戦目


 運動神経がよすぎるので両足・両手首をハンデで縛れて参加することになったフェリシアだったが、

相手チームに一番警戒されていたらしく、集中砲火を受けるが、器用にピョンピョン飛んで全ての雪玉をかわしていたのだった。

さすがに全員がフェリシアを攻撃していたためチームのほかの人間たちに包囲されて相手チームは一気にやられたのであった。


―— 3戦目


 試合が長引いたので通行していたゲオルグとエルテアも巻き込まれて参加することになり、

30対30と数が膨れ上がり接戦となった。 フェリシアが強すぎるので勇者であるソウジや剣聖のハルヨリも相手チームに参加することになり、

 勇者・剣聖の二人と互角に雪の打ち合いをしているフェリシアだったが、

ソウジがフェリシアの攻撃はきつかったためハルヨリにフェリシアの攻撃をひきつけている間に雪の壁を作り出して形勢が決まったと思いきや、

フェリシア「壁を作ったのなら本気で行くよ~」

と雪玉を握りしめて固くしてからソウジが隠れているあたりに雪玉を投げつけると、フェリシアが投げた雪玉は雪壁を貫通してソウジの顔面にヒットしたのだった。

たまらず沈むソウジ、 2発目を受けてハルヨリもフェリシアにやられたが、

 フェリシアのチームはゲオルグの策によりハルヨリ、ソウジにフェリシアをひきつけている間にフェリシアチームの陣を落としたのだった。

要は作戦負けであった。



 雪合戦が終わり焚火を囲んで豚汁をみんなで飲んでいるときに

雪の結晶を発見したフェリシアが


フェリシア「みんな~ 見て―— 雪の結晶が花みたいになっているよ~」


子供達「本当だきれいだねえ」


サクラ「私たちの故郷ではこのことを六花 むつのはなもしくはりっかと呼んでいるんだよ」


と宝石のように美しい雪の結晶を見て説明したのだった。 



 とても寒くなったので雪合戦・豚汁もお開きとなり

領主館に戻ったフェリシアたちだった。

さすがのソレイクも夜に近づいている時間帯にはコタツの火を常直したのだった。


フェリシア「最後の雪合戦悔しかったよ~」


ゲオルグ「始めてフェリシアに勝った気がするよ」


エルテア「確かに 姉様とまともに戦ったら勝てないから正面決戦を避けのは正解だったみたいだね」


ハルヨリ・ソウジ「おかげで俺たちはひどい目にあったけどね」

と顔面に青あざを作っているのがフェリシアの雪玉の威力を物語っているのであった。


サクラ「でもあの威力の雪玉だと他の子供たちに投げたらだめだよ」


フェリシア「うん。 だからソウジお兄ちゃんやハルヨリお兄ちゃんに投げてないよ」


サクラ「でも痛そう……そして変な顔。ぷっぷっぷっ」と青あざの顔を見て笑うサクラ


ハルヨリ・ソウジ「サクラ覚えてろ」


と雪合戦の話は終わり


 ソレイクは別の話を切り出した。


ソレイク「急な話で申し訳ないが、 私の娘のルーナをここで働かせてやれないかな?」


と言われて亜麻色の髪のサクラたち(20歳)より5歳ほど年下の少女が食堂に入ってくる。


ルーナ「ソレイクの娘のルーナと申します」(15歳)


ゲオルグ「ソレイクさんがいいというのなら」


フェリシア「いいよ~」


とあっさり決まったのだった。

六花って花ではないけど雪の結晶で綺麗みたいです。


写真で調べてみたけど見てみたいです。



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