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第10話 銀花姫とドリルの聖地イストリア

第10話 銀花姫とドリルの聖地イストリア


 フェリシアは神子として冬が来る前にイストリアに視察に行くことになりました。


イストリアには父アーサーの時代から使えている女領主ミランダが代官として赴任しているのであった。


ミランダ「姫様お久しぶりです」


フェリシア「ミランダお姉ちゃんの髪って穴あけとかできるの?」


ミランダ「ああ、もういっぺん言ってみ?」っと半眼で睨むミランダ


フェリシア「怖いです。 ミランダお姉ちゃん」


ミランダ「でもそんなこと言うのはアーサー様くらいですわ」


ゲオルグ「父さんはミランダさんにはだいぶ失礼だったみたいでスミマセン」


ミランダ「ゲオルグ様がそのようなことを言わないでください」


エルテア「大きな運河だー」と子供らしく運河をキラキラした目で眺めていた。


ソレイク「ミランダ殿お久しぶりです」


ミランダ「ソレイクさまも摂政の政務お疲れ様です」


 ソレイクはアーサー時代からの重臣だったが、 ミモザ戦役で戦没したため

アルティア聖国建国後は、 神子としてゲオルグとフェリシアが象徴となり、 ソレイクが摂政として

国を補佐していく役目だったのだ。


 軍事・政治・内部の摂政・育児←(特にフェリシア)と大変な役目を背負っていたのだ。


フェリシアがミランダの髪の先をいじって近くの板に回転して穴をあけようとして、

ミランダ「いい加減にしなさい!」

と両手のコブシでフェリシアのコミカミをグリグリするのであった。


フェリシア「頭が割れる~」


ゲオルグ「痛そうだあれ……」


ソレイク「髪のネタは禁句なのに……、 そこだけはアーサー様と同じだ……」


ミュルス「まあまあまあ」とミランダをなだめる夫のミュルスの姿があった。

 ミュルスは12歳のころ騎士選抜試験を当時の権力者の息子に買ったことでひんしゅくを食らい

試験を落とされたところをアーサーに助けられ、騎士になったのでアーサーに恩義を感じている人の一人であった。


 騎士に選抜後貴族令嬢であるミランダにアプローチをして恋人となり、

アーサーがロギオンに赴任した際に護衛騎士に抜擢され、

 またミランダは文官採用試験に合格して当時の第二都市であるイストリアの代官に抜擢されたのであった。


 ミモザ戦役を経た後も継続して第二都市であるイストリアの代官を継続していたのだった。


ソレイク「ミランダ殿、 イストリアの統治は順調かな?」


ミランダ「ミモザ戦役の影響で難民がどんどん来るから困っているのですわ、

まだ、大河の上流下流は開墾可能地なので、屯田制で開墾させていますわ」


ソレイク「アーサー様の時代にも魔物が出たって報告がありましたが、今はどうですか?」


ミランダ「少しは出ていますけど、 あまり河を渡ることがありませんので、 今のところは問題ありませんわ」


ミュルス「難民が多いせいか治安が少し悪くなっているので巡回するときはお気をつけてください」


とミュルスとの会話の後にイストリアの街の視察に入るフェリシア達だった。


―——―ミランダの執務室


文官A「大変です。 カネアマール商会がまた街の食料品の値上げを行っております」

ミランダ「またあいつなの? 今度は罰金だけでなく商権の一部の取り上げも行おうかしら」


とミランダもまた悪徳商人の取り締まりに代官として出かけるのであった。


カネアマール商会長ガルロ「ミランダ様よくぞお越しで」

ミランダ「前置き話いいわ、食料品の値上げをやめなさい」

ガルロ「内もそうなると赤字でやっていけません」

ミランダ「嘘おっしゃいなさい」

文官A「調べはついておりますよ。 街に来たばかりの人に高い値段で売っていることは」


ガルロ「クソ―― ばれては仕方がない。 先生お願いします」

 と目つきの悪い戦士たちがミランダを取り囲むんで取り押さえようとするが、

以前アーサーからもらっていた御守りが再び効果を発動して、

ミランダの髪が伸びてドリルが高速回転して戦士たちを襲うが、

戦士A「髪なんて斬ればおしまいだろ!」 と切断するが、

切断した髪の先がドリルとして高速回転して髪を切った戦士Aの腕を貫く!

戦士A「ぐっ」と言って剣を落とす。


 そこに警備隊が踏み込んできて戦士と商会長たちを確保する。

警備兵「流石ドリル領主様!」

 ミランダは無言で拳骨を入れる。

 沈む警備兵の姿があった。


 と悪徳商人たちは御用になるのはイストリアの風物詩であった。

本人の前で言う勇者は少ないが、ドリル領主の二つ名で支持を受けているミランダだった。

彼女のドリルは実は有名になっていたのだった。


 街娘の間でもドリルヘアーは流行になっていて、ドリルブームが来襲していたイストリアの街であった。

ドリルヘアーはブームになっています。


イストリアはドリルの聖地になるのでしょうか?

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― 新着の感想 ―
[良い点] 前作を読んでいる最中なのですが、フライングで思わずのぞいてしまいました^^ ネタにされて怒っても、ドリルヘアーをやめずにしっかり役立てているミランダさん、たくましいです!
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