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Gap  作者: 徳光皐
1/1

目覚めの悪い朝


  とある一角の一軒家にて。


「おはよう」


 って、邪魔なんですけどー。

 私は朝イチに洗面所に行く、そして顔を洗ってうがいをする。それが私のあさイチにすること。私の朝イチのルーティーン。

 けれど、今日は私は仕事が休み。だから遅く起きたらなんということでしょう。


「ん、おはよう。寝癖がすごいぞ」


 私の居るはずべきにいる所に、男が立ち塞がっているではありませんか。

 こいつは辰巳 勇人(たつみ はやと)

 何かと外見にはこだわらない。イケメンなくせにな。あ、でも前髪を私から見て右側で分けている。焦げ茶色の髪色で、鋭い目で青色の澄んだ瞳。

 そして、いつも眼鏡をかけてから出勤する。

 質素な感じだけど、多分会社では人気があるだろう。

 昔から顔がイケメンで有名だったから。それに、会社と家では全く同じ性格出いるのだろう。そのねじれた性格で。


「ごめん、洗面所の時間が被った」


 ふむ。人の気遣いができるほど、時間に余裕があるのだな。そして、何かと真摯な対応に驚かされる。

 まぁ、会社でもそうなんだろうけれども。

 改めて半分鏡に映った自分見ると、なんとも醜い姿であった。


「あ、だいじょぶ。口が臭くても、髪がボッサボサでも大丈夫」


 あ、大丈夫じゃないんだな。了解。

 洗面所待ちをしているこの女は、依玲 飛奈(いりょう あすな)

 特にこれといった可愛さもなく。家では前髪上げている。出かける時は普通に下ろしているらしいが、見たことは無い。

 それに、下ろしても上げていても可愛くないことには変わりないはずだ。

 ただ、俺には変な気持ちが残ってる。多分この気持ちに自分は気づけないだろう。だからと言って誰かに助けてもらう必要は無い。自分で気づくことに意味があると思う。

 

「いや、大丈夫だから。辰巳も早くしたいでしょ?」


 ほら。人を優先にする。

 そうゆう所も昔から知ってる。優しすぎて、人を優先にしてしまうとこ。他人に踏み台にされても起こらないとこ。


「あぁ、早くしたいね」


 辰巳は茶髪の前髪をたくしあげながら、にやぁっと笑った。

 この笑顔には裏がある。絶対変なこと思い出してるか、考えたりしてる。

 私は少し身構えた。


「だ、だったらさっさと手を動かして!」

「ふっ…はいはい。てかさっきから手だけは動いてるんだけどな」


 私はズイっと辰巳を押し退けて、洗面所に置いてある櫛を取る。

 髪を櫛に絡ませる。そして下に引張る。

 ふと鏡を見ると、辰巳がこっちをいつもの冷めた目で見ていた。

 反射的に体が跳ねた。


「な、何よ。なんでこっち見てんのさ」

「んー?最近おっきくなった?」

 

 鼻の下が伸びてる気がするけれど、それはさておいてだな。

 辰巳は少し腰を曲げて顎に手をやった。

 身長かな?私の身長は158センチ。辰巳の身長は178センチ。

 20センチも違うと、馬鹿にされることが多い。


「何が?身長だと嬉しいなぁ~。なーんて」

「いや、普通に胸が……──」

「そうでしょ………ってこんのやろうがぁっ!」


───ベチン!


「ははっ…いい事じゃんか。俺はいつも通りってことで」


 辰巳は眼鏡をかけ直した。片手は左頬にあるが、そんなことはどうでもいい。

 しまったな……辰巳に平手打ちをすると、後で倍にして返される。

 違う方法で倍返しされる!


「ま、あとで仕返しされることは分かってるだろうがな」

「ひっ………!」


 じりじりとこっちに詰め寄ってくる時の顔がいちばん怖いんだよ!男に勝てる女が居るか!居るけどさ!私の身近に人に!


「そう怯えるな」


 ズイっと辰巳が顔を私の耳に近ずけた。そしてぼそっと呟いた。


「今夜は優しくするからよ……」

「うん。君はやっぱり変態だ。てか、早く行け」


 私は右の親指を立てて、辰巳を見た。辰巳は何故か微笑んでいた。

 そして辰巳は洗面所の扉付近においてあったカバンを持ってから、玄関へと歩みを進める。


「んじゃあ、行ってくる」

「うん。いってら~」


 辰巳は玄関の扉を開けて、ニコッと笑ってから出て行った。


「はぁー暑」


 私は手で顔を仰ぎながら、リビングへ戻って行った。



  (つ・-・)っ◽︎スマホ

  


 玄関前で立ち止まる辰巳はおもむろにスマホを取り出して、ホーム画面を確認する。


 そこには依玲とのツーショットが貼ってある。

初めて恋愛ものを書かせて頂きました。

これから先全く登場人物の心情が読めないかと思います。その場合はなんなりと言ってください。

そして、異世界に転生したらスコップ以外何も無かったのでスローライフ送ります。もよろしくお願い致します。

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