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勇者ですがこの世界の理不尽さに気がついたのでちょっと騎士団ボコして来ます。

3分の1書いておいて放置してたとか言うね。

「どういうことだよ、それ。」

「俺はこの店から出られねぇ。幸い食材とかは送られてくるがな。」

「どうしてだよ、元勇者だったんだろ!?」

()()()()()()()勇者様。」

「はぁ!?」

「騎士団は魔王がいないと仕事にならない。つまり()()()()()()()()()()()()()。」

「魔王を・・・か?」

「そうだ。魔王がいる限り騎士団は優遇させられる。騎士団は()()()()()()()()()()()()()()()。」


嘗めてやがる。

騎士団は魔王を倒すために作られた訳じゃないのかのよ!!


「今はお嬢ちゃんがいるから嘘をつかなくていいが、少し前までは()()()()()()()()()んだぜ。」

「優遇されるためだけにそんなことを・・・」

「魔王が出たときは率先して前に出るらしいけどな。」

「・・・ひどい世界だ。」

「お、わかってくれるか、お嬢ちゃん。」

「貴方は信用できそう。最低でも今の話は嘘じゃない真偽魔法(リアライズ)で見たから。」

「おいおい、今の魔王は真偽魔法(リアライズ)まで使えるのかよ・・・」

「たった今覚えたからね。それじゃ、『破邪魔法(ハイブレイク)』これで出れる?」

「ああ、ありがとうなお嬢ちゃん。」

「真央、私は魔王真央である。」

「俺こそは魔王に使える者及び婚約者の勇者祐である。さて、騎士団に殴り込みますか。」


魔王に勇者、それに前勇者と来たもんだ、それはやベェ面子だことで。


「久しぶりに出れたからもっと堪能したい所ではあるんだけどそうも言ってられないな。」

「どうするんです?騎士団に見つかったら捕まるんじゃ?」

「ちゃんと装備はあるから安心しろ。」


《隠者の衣》

隠蔽魔法(ハイド)付与

AGI(素早さ)+15


「これでばれねぇよ。」

職業(ジョブ)盗賊じゃねぇだろうな。」

「したいならなれるぞ。」

「スキルとれないからいいかな。」


でもAGI上がりそうだなとは思う。

『盗賊の型』《常時スキル》

『盗賊の技』《使用スキル》と出た。

勿論下の使用スキルは黒くなってるけどね。

恐らく職業スキルのうち、型は常時、技は使用だろう。


お、他のスキルと違ってどれだけスキルを割り振ったかで得られるものが変わるらしい。


AGIとDEX(器用さ)がかなり上がるな。

今はあんまり関係ないかな。


「ついた、ここだ。」

「良いところに構えてますね、こりゃ。」

「ひと昔前は俺もここにいたんだがなぁ。」


今回は魔王側についてるわけだ。


「それでどうします?」

「とりあえず中に入るか。」

「そんな気楽な感じで大丈夫なの?祐?」

「なんとかなんだろ。」

「もう、お気楽なんだから・・・」


綺麗な建物だこと。

何回か建て直ししてるんじゃねぇかな?


「音1つ無いのは逆に怖いな。」

「強いて言うなら祐と私の声位かな。」

「まあ、この時間は人がいねぇからな。」

「じゃあ、何で平然と鍵開けられるのよ・・・」

「そりゃ昔の団長だからな、鍵は持ってるよ。まさか変えてないとは思わなかったが。」

「逆に変わってたらどうするつもりだったんですか・・・」

「そりゃ鍵開けでしょ、無理なら魔王の嬢ちゃんに破壊してもらう形で。」

「むちゃくちゃしますね。」


まあ、悪い人でないのは確かなのだが、かなり大胆な性格だ。

嫌いではないが。


「逆に誰もいないのに何をするつもりなの?」

「ま、情報漏洩かな。カメラでも仕込んどこうぜ。」

「もう、これ犯罪者だな・・・」

「相手も犯罪者だからな。正当防衛だ。」

「それは違う気がするかな~。」


俺たちは帰ってくる前に逃走した。

計画的なのは罪が重くなるって聞いたことがある。

これは元いた世界の話か。

というか、この場合はどちらが悪いのだろうか。


映写魔法(プロジェクター)これで大々的にさらしてやろうぜ。」

「それだけのつもりは無いんでしょうに。」

「正解、よくわかってんじゃねぇか、勇者。」

「その名前で呼ぶな、祐だっつーの、元勇者。」

「なんで変なところで意気投合するかな・・・」

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