夢縋りのファンタジー
僕の背中抱きしめた 君は涙に濡れていて
切ないほど響く 君の奏でた 傷だらけの旋律よ
僕の手を握りしめた 君はもう耐えきれず
行く宛てもなく 漂う 澄んだ心に残る傷痕は
五月の雨は やけに眩しく 壊れそうで
雨音が 胸に来るよ 泣いた二人に
握り返す掌 君は震えたけれど
君の隣に いたいから
夢を見せて
ファンタジーの影 二人は知っていても
ずっと彼女と 泣きはらして
痛みを知りたい
恋する地球 刹那の夢と一緒に 僕らの汚れを 包み込んで
少女でも 少年でもない 年頃だけれど
今夜だけは子供のように泣かせて
夢を見よう ピーターパンみたいに 永遠に 子供になんてなれないけれど
それを知ってて
抱き寄せる背中を 君は凍えてたけれど
君が求める 白昼夢
見せたいから
ファンタジーの闇 二人は知っていても
時には 二人だけの時間
出来るなら
恋する月 眩い夢と一緒に 僕らの過ちを許してよ
涙 月 空 海 沈みゆく光
それでも今日は一緒にいようね