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私×占い=?  作者: 尖角
1/6

出逢い

バレンタインという日を、皆様はいかがお過ごしでしょうか?




優「なんで、彩夏は彼氏とか作らないの?」

 「もう17だよ?」「男に興味ないわけ?」


彩「うーん、あんましないんだよね・・・」


美「はぁ~?」

 「うっそ、ありえないんだけどっ!?」


彩「いやっ、さ?」

 「優ちゃんや美咲はモテるからいいよ?」

 「だけどさ、私みたいにガサツな女は・・・」


優「そんなことないって!」


美「そうそう」

 「だって、私なんか全然モテてないし、彩夏の方が絶対にモテてるよ!」


彩「じゃあ、なんで私のところには、男が寄ってこないの?」


美「だって、あれじゃん?」

 「彩夏って、男と仲良くしようとしないじゃん?」

 「別に、嫌がってるわけじゃないと思うんだけど、やっぱり そういうのは、男にとって話しかけ辛い要因の一つになるんじゃないの??」

 「所謂、高嶺の花っていうの?」

 「なかなか声をかけるのに勇気がいるんじゃないかな?」


彩「そうかなぁー?」

 「ただ、人見知りしてるだけなんだけど、私って話しかけ辛いのかな?」






 ――――――――――――――――――――



 ――――――――――――――



 ――――――――





 そうやって、私達は昼休みを過ごした。


























 さて、私の名前は新田彩夏(にったあやか)


 別に可愛くもなんともない、ただの高校生である。


 そんな私には、現在 彼氏と呼べる生き物は存在しない。


 いやっ、正確には、今まで生きてきた中で、そういった輩はいなかった。


 しかし、先ほどの話からもわかるように、私の周りの友達にはいる。


 だから、彼女達は私の心配をしてくれているわけだが、 正直、私は男と付き合うつもりなど、毛頭ない。


 いやっ、正確にいえば、今のところは まだ、付き合わないと決めている。


 それは何故か―――――?



 まず第一に、私が『付き合わない』と思っている・・・そもそも、この考え方自体が間違っている。


 言葉を正すのならば、私は付き合わないのではなく、付き合えないのだ。



 そして第二に、私の幼少期の話をするとしようか。


 それは、私が子供だった頃、、、


 いや、今も子供かも知れないけれど、それよりも もっと幼かった頃から、、、


 いいや、私の産まれるもっと前から、この世界には「的中率100%」といわれる占い師が存在した。






 その「的中率100%」の占いの力といったら凄まじいもので、昔は一国を動かしたり、 今でも金や将来について、事故の回避や幸運の獲得等、人の一生を左右するほどの力を持っているが、 それ故、その力を恐れている、忌み嫌う人間がこの世には大勢いる。


 ――私を占った人も、そんな力の持ち主だった。




 まぁ、っと言っても、私は一人の男性と道端で偶然出逢い、 その時、その男は悪党から逃げていて「隠れる場所にもってこいの場所は何処か?」と私に尋ね、 私が思い当る所を教えたら、 彼は“お礼に”と、私を少しだけ占ってくれたというだけで、 その時、私は その彼が本物かどうか、本当に凄い占い師なのかはわからなかったわけだが、 それから半年くらいたってからの 『世界的占い師死亡』というニュースで彼の占う力の強大さを知った。











 そうして、私が偉大なる占い師に将来を聞いたのが、中学1年の頃。


 忘れもしない、 忘れることもできない、


 今から4年前の、バレンタインデーという日だった―――――。



























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