最後に。
さて。「誰でも分かる!小説の書き方入門」。いかがだったでしょうか。
ここまで読んでくれた奇特な方々に、まずお礼を言わねばなりません。ご一読ありがとうございます。
あなたの小説を書くのに、何か参考になったでしょうか。
それとも、当たり前のことばかりで、何の参考にもならなかったでしょうか。
正直、こんな基本的な内容のために三万字(※連載中に追記して五万字)もエッセイをつづることになろうとは、自分でも考えてもみませんでした。しかもこの内容、実はたった二日でがーっと書き上げたのです。
二日、たった二日です!
一言で述べるなら、非常にエキサイティングな体験でした。
もちろん文章の大幅な加筆修正など、後から行ったことも多々ありますが、骨子は自ずと決まっていました。なにしろ題材は自分自身の経験談だったわけですから。
一年半。その間に、色々なことがありました。
「ザ・トリガー 学園サクセスストーリー」が十万字超えたあたりでエタったり、いくつか短編小説を書いたけど全くポイントが入らなかったり、たまたま仕事が忙しくて小説書いていられなかったり、某リレー小説企画に参加してリアルタイムで小説を投稿する経験をしたり。
「ザ・トリガー」を無理矢理完結させたり、「中世ヨーロッパは大変です!」が意外とウケたり、読者に媚を売って「最強作家のマイナ」を書いたり、短編「タイムリミットはあと2年」にポイントが入ったり、趣味に走って「ヘルファイア 対天使9mm純銀爆裂弾」を書いたり、VRMMOなら大丈夫だろうと思って書いた「ゴーストインプリメント -俺の彼女はNPC-」が爆死したり。
「白の魔王ウォレスの憂鬱」でシリアスなファンタジーが「小説家になろう」ではあまりウケないことを悟ったり、短編「魔鉱石(マグタイト)クロニクル」を書いたり、このエッセイ「誰でも分かる!小説の書き方入門」を書いたり。次回作「マグタイトサーガ」の準備をしたり。色々ありました。
もしこのエッセイが評価されなくても、私としては一向に構いません。自分のノウハウを文章化し、体系化できたというだけで十分な成果だからです。
その上で、もしこのエッセイが世界の何処かの誰かの役に立ったというのなら、お気に入りされたり、評価ポイントが入ったりするのなら、これ以上の喜びはありません。
このエッセイの冒頭で述べたとおり、誰にでも小説は書けます。けれど、読者に真剣に読んでもらえる小説は、多くはありません。
読者の期待を裏切り、エタることもあります。
毎日更新でも読者がつかず、完結したらしたで、露出が減って読者は先細りです。
どうすれば、もっと多くの人に読んでもらえるのでしょうか? 自分で問いを発しておきながら、満足のいく答えは未だに出ません。
ただ願わくば、あなたの書く作品が、あのディケンズ著『クリスマス・キャロル』のように、永遠に読み継がれる名作になりますように!
追記
2012/12/10から始まる、作中作「マグタイトサーガ なんか異世界に召喚されたけどシリアス路線だった」もお気に入りして頂ければ幸いです。