ユニアクの見方と即バック対策。
執筆して公開したからには、やはり一人でも多くの人に読んでもらいたいものです。
ですが現実としては、短編や完結済みの長編は、一日か二日で他の作品に埋もれます。まさに殺伐。何の救いもない末法の世です。
しかし捨てる神あればひろう神あり。しっかりと読んで行ってくれる人たちがいます。「アクセス解析」というリンクをクリックしましょう。二時間遅れの青い棒グラフとして表示される、彼らがいわゆる「ユニアク」です。PVも一緒に伸びればうれしいものですが、やはり「ユニアク」のインパクトに比べると劣ります。
作者はこの「ユニアク」を糧に、食料にして小説を書いているといっても過言ではありません。
いかにユニアクを伸ばすか? 無名の作者は悪戦苦闘します。予約投稿を使って、人の少ない時間帯に投稿して目立とうとしたり、小説家になろうの助言に従いブログを始めてみたり、あるいは、某ちゃんねるのマイナースレに晒したり。でもユニアクが伸びない! 作品を読んでもらえない! そういう時は諦めて次回作を書きましょう。
連載作品を書いている場合、「話別ユニアク」も重要な指標になってきます。二日遅れの指標ですが「作品を最後まで読んでもらっているか」が、ここで明らかになります。
第一話が七人。第二話が一人。第三話以降はなにもなし。
これが「一話目即バック」と呼ばれる現象です。
「とりあえずあらすじは普通だし、一話目だけでも読んでみるか……」
と読み始めてくれた読者が、
「一話読んだけど、面白くないな」
と言って去っていったとき、上記のようなグラフが描かれます。
「面白いな。全部読もう」となったときは、「話別ユニアク」の各話にユニークアクセスが一つずつ増えます。こうなるとガッツポーズが出ます。目からビームも出ます。
一話目即バックを無くすには、まずかっこいいタイトルと期待させるあらすじ、そして第一話冒頭のインパクト勝負になります。
テンプレ展開でもいいし、かっこいいシーンを最初に持ってきてもいいです。でも「僕はC男、いたってふつうの高校生だ」的な、いきなりの凡人の自分語りは引かれます。最低でも、
「今日、芥川全集を読み終えた。それでも私は夏目漱石のほうが好きだ。『吾輩は猫である』の第一節は丸暗記している」
くらいのインパクトは必要だと考えてください。最近ではこれでも足りないかもしれませんね。
一話目で読者をつかめば、あとはそんなに難しくありません。同じクオリティで第二話、第三話と作品を書き続ければいいのです。え? それが難しい? そんなことありません。完結までのあらすじとプロットが決まっていれば、あとは想像力と描写力の問題です。
さて、即バック対策ができて、ユニアクが増えた人に、いちマイナー作家である私から伝えられることはあまりありません。
次に行きましょう。